カタバミ属
カタバミ

かなり古くから知られている野草で、平安時代には鏡を拭くために用いられていたらしいですね。
これはカタバミにある酸が、鏡のサビを取ってくれるからでしょう。
カタバミは一度生えると、なかなか根絶やしにするのが困難なことから、逆に家が永遠に続くことを願い、家紋にもよく使われる野草です。
(田中角栄さんところも、このカタバミの家紋らしい)
ところで、最近の街中では、この古くからある黄色のカタバミに代わって、ムラサキカタバミが繁茂しているのを見かけます。

こちらは日本に帰化して、まだ200年もたっていないようです。
さらに、最近は花が大型の観賞用カタバミが、野生化の兆しを見せています。

なお、都会では葉が赤紫に変異した、アカカタバミが多くなっています。
アカカタバミは、排気ガスなどへの耐性が、古来のカタバミより強いとのことですから、これからは街中で見られるカタバミは、みなこのアカカタバミになってしまうかも知れません。

排気ガスにも強いアカカタバミ。
都会では、カタバミよりこちらが主流になりつつある。