とうとう予測されていたチリ地震が起こってしまった。
予測ではあと30年くらい後かと思われたが、地球時間からすると、誤差範囲だろう。
被災者の方々には不幸であった。
ペルー地震はほぼ予測通りに発生し、事前避難などもできたようだが、今回のチリは、ほとんど準備をしていなかったように思われる。
ところで、新聞やテレビ、あるいは気象庁の発表を見て、あれっ?と思った方いるのではないだろうか。
というのは、新聞などではマグニチュード8.8とあるのに、気象庁のホームページにはマグニチュード8.6とあるからだ。
また、別の報道にあるマグニチュードも微妙に違っていたりする。
これはなぜだろう。どちらが正しいのだろうか。
答えは、すべてが正しく、同時にすべてが間違いである。
なんか禅問答のような答えだが、実はこういうことなのだ。
マグニチュードというのは、2つ違ったら1000倍のエネルギー差、つまり、マグニチュードが1大きいと、約32倍の規模のエネルギーが出た地震ということになる。
だから今回のマグニチュードを8.8とすると、チリ地震は、阪神淡路大震災のマグニチュード7.3の数百個分の規模ということだ。
ところで、こうしたマグニチュードは推定値でしかない。
だから、エネルギーにして10倍くらいの誤差は当たり前なのである。
と、ここまでは、ある程度の知識があれば知っているにちがいない。
が、さらにマグニチュードの数値には、ちょうどお茶の表千家とか裏千家とかと同じような、流派がある。
流派というのは比喩で、推定値の出し方には、いろいろな方法があるということだ。
だから、同じ地震で同じデータを使っても、異なったマグニチュードになる。
特に、今回のように津波を伴うような巨大地震では、計算式により、数十倍のエネルギー差さえ出てしまう。
一見、統一されているように見える科学にも、アメリカ研究所より、気象庁よりの数字などを楽しむこともできるのである。
科学にさえ、政治が関わる要素がある。
それは、丸山ワクチンなどを見ても推測がつくだろう。
科学でさえ、
いわんや、……(以下は、あなたの作文になります)をや。