武士の政治に戻さねば、と言った。
が、実は、これ少し変なのだ。
日本は有史以来、武士が政治をしたことなどほとんどない。
武家政治をしようとした源は、あっけなく途絶えさせられた。
尊の孫あたりには、飾りになる道ができた。
信長は暗殺。
たぶん、家康も同じか?
とにかく、この国では武士が政治を司ったことなどほとんどない。
ましてや、天皇が政治を司ったことは、ほとんど皆無に近い。
今、この国は、武士でも公家でもない者が、国を看る方向に動く気配がある。
確かにこの国は、アメリカと、アメリカを統括するものに従順過ぎた。
が、少なくとも外面的には独立国であった。
今、有史来の新しい波がやって来ている。
それは、私たち日本人が、原日本人であるアイヌを端へ追いやった時や、仏教という新興宗教が日本に上陸した時、中臣が今に続く1500年の礎を作った時、兄弟と教えられる間に起こった戦い以降、最大の変革だろう。
ただ、多くはそれに気づいていない。
そう、予定通りに、白痴化政策が成就しそうだからだろう。
カエルに太平洋のことなど分かるはずがなく、ましてや銀河のことなど想像すらできない。