ホントに坊主がやって来た:ブッタジャンプスープ 2 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ブッタジャンプスープは、正しくはブッタ・ジャンプ・オーバー・ザ・ウォール・スープという英語名がつけられた、中国の宮廷料理の一つだ。
中国では、佛跳なんとかと呼ばれているものである。

なんでも、修行中の坊さんが、その匂いに我慢できず、垣根を飛び越えてやって来た、といういわれがあるらしい。



実は、我が家にも匂いに引かれたわけではあるまいが、年越し蕎麦を食べたいという坊主がやって来て、今二階でキャーキャー騒いでいる。


あそこのじっちゃまを持ち上げれば、今夜の夕飯うーいた、の類いと分かっていても、ついつい、また買い出しに出てしまう爺。


以前、あるブロガーさんが紹介してくれたハヤシライスをご馳走したら、“まるでレストランみたい”なんていう言葉を真に受けて、一人ニヤケてしまっているから手におえない。



で、坊主(黄色い声の者1名含む)4人でやって来たわけだ。


おそらく、今日は明け方までキャッキャやっているのだろう。




と、

イヤー、

ダメッ。

見ないで、見ないで!
イヤー、ダメー!
の黄色い声。


こりゃ!
なんばしよっと! ! !

と、二階に駆け昇ろうとはした。


はっ、なんだ。ブタじゃん。 なーんも、なしかい。

ずるい。
見ちゃダメ!





なーんだ。
カードで遊んでいるんかい。

紛らわしい声出してくださるな。





とにかく、坊主4人追加となれば、とてもスープも麺も足りない。

多分連中は、2、3人分は平らげるだろう。




ということで、20人用の特大オデン鍋にし、材料を買い出しに行く。


あまり時間がないから、牡蠣、ホタテ貝柱を買い、しいたけ20本、鶏ガラも新たに加えて、スープの作り直しだ。

味の調整が面倒なので、ポン酢でごまかそう。



ずいぶん味が変わってしまったが、中身は豪勢になった。



ちょっと見ると辛そうだが、全く辛くない。
日本のスープでいうと、牡蠣鍋に近いが、見た目に反して、あと少し透明感のある、いささかお上品な味である。




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コラーゲンが豊富なせいか、しばらく置いておくと、表面に薄い膜ができる。




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連中が年越し蕎麦を食べるのは、真夜中になるだろう。


また、温めなければ。