
この問は、記事に付けた題名に似ている。
つまり、河童なる生物(おそらく我々に似た脊椎動物だろう)が、どんなものか分からない。
もし知っているよ、という人がいたなら、それは宇宙人が乗っているという宇宙船と同様、誰かさんの描いたものを、そのまま頭に焼き付けているだけだろう。
例えば、宇宙人とやらが地球に既にやって来ていたとしても、もしその大きさが蟻よりも小さかったり、あるいは見えなかったりしたなら、私たちは宇宙人がいるとは考えないだろう。
つまり、もし河童なる生き物がいて、川で溺れていたとしても、その人がイメージする姿をしていなかったなら、たぶん河童が流されていると分からないだろう。
つまり、河童がどうなろうが気付かない。
だから、何もなかったことになる。
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追記
芥川の描いたような河童は、今でも存在する。
しかし、その河童は川の中に棲んでいるわけではない。
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しま爺語源辞典による河童の解説
カッパ(kappa)という言葉は、原始時代からあるもので、世界に広がっている言葉である。
その広がりは、世界共通音で有名な、火のf音よりも広範囲と言っても過言ではない。
カッパの kp 音は古くは獣の皮を意味していた可能性が高い。
これが変化して、カッパというほぼ世界共通の被り物になったり、覆うとか被るとう動詞に変化したものと思われる。
カッパ(ポルトガル語やフランス語など多数)
キャップ(英語など)
かわ←カヴァ←かば←かぱ(日本語)
など、kp 音の被り物関連の言葉は、代表的なものだけでも100個くらいは見つけられるだろう。
………………………………しま爺迷怪辞典による河童
①日本にやってきた宣教師達に対する、安土桃山時代以降の隠語。
②河原の葦の家に住む輩たちへの蔑称。
③ニホンオオカワウソの別称。
④川の流れが、急に変わる場所。
⑤ 男性ホルモンが過剰に分泌されるか、女性ホルモンの不足によって生じる、頭頂部が脱毛してしまった人。
⑥河口に迷いこんでしまったアシカ。