太るとは、また、太らないためには、 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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太らないなら、思いっきり食べたいもの
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太るということは、脂肪が増えるということと、ほぼ同義でしょう。

つまり、よけいと思われる皮下脂肪なり内臓脂肪なりが大量に蓄積されることをいうように思われます。

では、なぜ人は太ったり痩せたりするのでしょうか。
ペットや家畜を除けば、野生動物には肥満体はほとんど見られないように感じます。

それは厳しい環境にもよるのでしょうが、不要なエネルギーを摂取しないという本能のようなものがあるからかも知れません。

肥満体になると、通常いろいろな弊害が出てきます。
また、当然ながら動きが緩慢になります。

これは野生動物にとっては、致命的なことです。

一部の動物は薬草や土を嘗めて病気を防いだりしますが、病院に行ったり、本格的な治療をしたりはできません。

免疫力が弱くなり病気になったり、太った体で天敵に狙われた動物がどうなるかは、考えるまでもないでしょう。


どんなに大食いと言われるサメにしろ、実にスマートな体形です。



彼らは、自然の摂理を本能的にわかっており、あえて腹八分目以上は食べないのでしょう。


しかし、良くも悪しくも欲によって進化を遂げてきたホモ・サピエンス、つまりヒトには、これを抑制する能力が薄れてしまったようです。


ですから、かつてのローマ帝国のように、食べては出し食べては出し、というような馬鹿げたことをしたかと思えば、中国の伝説にあるような酒池肉林の宴を催したりしたのでしょう。


ヒトは野生動物から進化したと同時に、防御本能のようなものは、尻尾や盲腸のように退化してしまったのかも知れません。



ところで、なぜ太るのでしょうか。

もちろん、体が生命を維持するのに必要なエネルギー以上のものを、大量に継続的に摂取するからです。

ヒトも動物ですから、一時的に大量に食べたりしますと、戻したり下痢をしたりして、ある見方をすると体を守ります。


しかし、それが恒常的となると、その環境に合うよう、胃が大きくなり大量の食事を受付るようになります。

が、エネルギーを取り入れるだけで放出をしなかったなら、当然余ったエネルギーが体に貯まっていくわけです。




いわゆる、デブになるわけです。


脂肪になるのは、脂質、つまり動物性にしろ植物性にしろ油ですが、それだけではありません。


ご飯やパン、あるいはお酒などにはデンプンなどの炭水化物が多く含まれています。

この炭水化物もまた、大量に摂取すると、体の中に脂肪となって貯えられます。

三大栄養の残った一つたんぱく質は、このような脂肪には変わりません。
が、自然にある食品でたんぱく質のみで脂肪や炭水化物がないものは、まずあり得ません。

かつて、プロテイン・ダイエットなる奇妙なダイエットが話題になりました。


おそらくあれは、たんぱく質が脂肪におきかわらないことや、その燃焼(消化)にかなりのエネルギーが必要なことなどが主な理由でしょうか。
ある種の繊維は脂肪を吸収したり、またあるものは脂肪の分解を助けたりするでしょう。

が、プロテイン飲料などで痩せるのかは、甚だ疑問です。


太らないためには、当然ながら大量に食べないこと、もし大量にたべたなら、それなりのエネルギー放出(スポーツなど)をすればよいわけです。


まあ、これは当たり前ですが、なかなかできないから、怪しいダイエット商売が流行るわけです。



実は、この太る、つまり皮下脂肪などを貯えるこては、厳しい自然の中でヒトが獲得したものだったはずです。

つまり、多少の飢餓状態に陥っても種を保存するために、生きていられるようになるためです。


子孫を作るまでに相当な期間が必要なヒトは、何度か食糧難に陥ったことでしょう。

もしヒトがハツカネズミのように、数時間の絶食で死んでしまったなら、生き残れるヒトはいなくなってしまいます。


そのために、飢餓状態に陥りやすい砂漠の民や、孤島の民などの脂肪細胞は発達がしやすい気がします。


なお、常時、適度な栄養が摂取できる環境にあると、なかなか脂肪は増えません。

なぜなら、脂肪を貯える、つまり、飢餓に対応する体を作る必要がないからです。



昔、北欧では、恩赦と交換に、あるテストが行なわれたといいます。


それは、同じエネルギー(カロリー)の食べ物を、1日に一度で食べるグループと、数回に分けて食べるグループによる肥満実験でした。


結果は、1日に一度で食べるグループに脂肪の増加が見られたようです。


つまり、空腹時間が長いほど肥満体になりやすいわけです。


ちょこちょこと、少しずつたべたなら太らない、というわけですね。






あっ、ここで注意があります。


これは、あくまでも同じ量を食べるなら、小分けした方が太らないということですよ。


1日に何回も大量に食べたなら、もちろん相撲取りになりますからね。



なお、酸っぱいもの、酸は食べ物自体の脂肪分解には有効でしょう。

しかし、皮下脂肪や内臓脂肪の分解にはどうなんでしょうか。


まあ、酸っぱい果物などにはビタミンCなど、別の意味で体によいものが多いですから、それはそれで重要です。


とにかく、必要以上に食べないことですな。


だったら、初めからそう言えって?


そしたら、1行で終わってしまうでしょ。