
一昨日、午前中に野暮用があり外に出た。
? という雰囲気 ∞ であったが、まあ、使い物にならないボケ爺だし、少し危ない空気を感じてか、すんなり外出。
で、帰りがけにうどん屋に入る。
店の入り口には、うどんと半盛りの丼物が、今日のおすすめとして、プラスチックサンプルが飾られている。
“この、親子丼セットというやつを”
と私。
と、間・髪を入れずに店員さんが言った。
“うどんは、熱いものでよかったでしょうか”
えっ?!
私は一瞬、その三十路前後と思われる女性に目をやった。
すごい。
私はうどんは熱いものとも、冷たいものとも言葉に発しなかった。
が、彼女は“よかったでしょうか?”と聞き返した。
私が温かいのがいいなあ、とおもったのをわかったのだ。
つまり、私の心を読んで、それでも、もし間違いがあるといけないから、一応聞き返したのだろう。
そう、彼女はうどん屋さんの受付に化けてはいるが、実は超能力者に違いない。
さて、続いて私は、またも超能力者に遭遇する。
初めて入った喫茶店。
店に入るなり若い女の子が言った。
“お一人様でよろしかったでしょうか”
おっ、すごい。
私が一人で来ることを予見していたのだ。
だから“よろしかった”となる。
さらに、彼女はこう続けた。
“喫煙席でよろしかったでしょうか”
うーん、やっぱり超能力者である。
初めて入る店だから、普通なら私がタバコを吸うことなど知らないはずだ。
が、彼女は“よろしかったでしょうか”と、既に私が喫煙者であることを知っていた。
間違いない。
彼女も超能力者である。
★海外在住の日本人の方へ
最近、日本では(特にサービス業関係の従業員の間では)、過去形表現を使うことが増えています。
ですから、上記のような経験は、日本に住む方ならほとんど経験されていることでしょう。
なぜ、こんな奇妙な日本語が使われ始めたのか?
おそらくそれは、日本の義務教育や外資系企業の日本進出と無関係ではないでしょう。
どうも、こうした過去形表現が“丁寧語”と履き違えられて浸透してしまった感があります。
Would you mind …….
Could you please …….
ひょっとしたら、こんなやつとも関係あるかも。