
第一部
好きなお茶は?
京都、鎌倉に行ったら抹茶。
静岡で飲むなら煎茶。
お寺の階段を登った後には、冷えた麦茶。
我が家ではもっぱら番茶。
香港より南で飲むならジャスミン茶。
あと少し北か西ならウーロン茶。
ロンドンならダージリン。
パリなら……。
お茶など飲むと笑われそう。だからお茶ではなくて、オチャケ。
第二部
誘惑との闘い
いつも庭に薄雲を運んできて来れるような垂れ桃。
今年も、十分楽しませていただきました。

で、普段なら、来年の花を考えて、実が大きくならないうちにほとんど取ってしまいます。
が、今年は多忙なこともあり、手が届くところはさておき、上の方に付いた実はそのままにしてしまいました。
そのため百個程度の実がプラムほどの大きさになってしまったのです。
さらにおいておくと子供の拳ほどの実となります。しかし、そこまですると木に相当な負担をかけます。
せっかく大きくなってしまいましたので、捨てるに忍びなく、氷砂糖と一緒に焼酎に漬けてみました。
なんと、5リットルの瓶に満杯状態。
ブドウなどのように自然発酵させるものではない、こうした初めからアルコールに漬けた果実酒の場合、最低3ヶ月。今回のようなおおぶりのものなら、半年は寝かせなくては味がかたく旨みがでない。

が、まずは、味を確かめようと、まだ1ヶ月にもならないのに蓋を開けてしまいました。
ああ、なんと真面目に味と取り組む私であろうか!

1口目。
うん?
あれっ。
まあまあ、いけるじゃないか。
2口目。
ほう、なかなか美味いぞ。結構柔らかになっている。
3口目。
うりゃ、こりゃあ美味い!うちゃあ。トゥ!
ウーヤーター!
もう一度、味見。
そうだ、味見だ。
よい果実酒を作るには、工程管理が重要なのさ。
はて、ちゃんと来年まで持ちますかどうか。
誘惑との闘いですな。