ユカタンへ、そしてチチカカへ その7 蛇足付き | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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海を走る鳥に乗ってやって来た黒い神々と、神々の中の神である白い肌をした“太陽の息子”たちにより、中南米の部族たちは、現在アメリカ・インディアンと呼ばれるようになっている、彼らの祖先とは異なる道を歩むようになっていく。

川の中から流されぬ石を集め、これを溶かしてまばゆいばかりの黄金を作っていく。 

赤茶けた岩を砕いて、緑色の聖なる石エメラルドを取り出していく。 


原住民が聖霊としか呼ばなかったものに、名前と形を与え、石板にそれを刻んでいった。 

もともと原住民の中にもあった星への信仰を組み入れた暦は、驚きを通り越すレベルにまで引き上げられる。 

太陽と月だけではなく、金星の動きを計算に組み入れたそれは、地球自転周期の遅れを考えると、アポロ宇宙船が月に着陸した時代の正確と大差ないとさえ言えるものにまで発展していった。


さらに、神々の持って来た“死後の新たなる命”という考えは、世代を重ねるごとに変質し、“いけにえによる死”によって“神の再生”がはかられるというものへとなっていくのである。 

一般平民は変わりつつある世界の無情を、古くから伝わる楽器に託した。 

それは葦の茎に穴を空けただけの簡単なものだったが、うら悲しい彼らの心を語り、また遠い先祖との語らいでもあるのだった。 

彼らの伝説によれば、遠い遠い昔、彼らは“葦の国”から渡って来たと言われていたからである。 

葦は、かつてはテイオチワカン(現在のメキシコ・シティ)の湖上や、インカのチチカカ湖(現在のペルーからボリビア)の湖上に作る家の材料でもあったし、やがて彼らの一部が、太平洋を渡ってはるか西にあるイースター、タヒチ、さらにハワイ、つまりポリネシアへの移住の際の舟にも使われる、必需品の一つだったのである。


一般の民は、この葦で作られた笛で、喜びや悲しみを綴っていくのである。 



★ 
小説というより、あらすじになってしまいましたが、ここで一旦休憩。 



★★蛇足 

以下は、偶然性の高いものであり、単なる言葉の“お遊び”と考えて読んでください。 


1:イヌイト語と日本語の類似 
タッカ(月)
チクロー(嘘:方言でチクとは嘘のこと)
ハーィ(はい:返事に使う)
アハカ(おかあさん)



2:ナヴァホ・インディアン語と日本語 
アカギ(皮膚:日本語のアカギレに似る)
シツォ(私の舌)
アケまたはアジャドゥ(足)
ナドゥナーギ(蛇:ナーガは蛇の半アジア共通語)
~ディ(~で:日本語に同じく場所を表す)
~ダ(~た:過去の事柄に使う)
~ド(~と)
アド(あと、そして)
ィーンデ(それから:方言んで)
ディル(血)
アナ(まなこ、目)
ツロゥ(つる、ひも)
チッチッ(行ってしまえ、シッシッ)
シュー(シィー、静かに)
アコ(消え失せろ、アホ?) 


3:パパゴ・インディアン語と日本語 
バガ(怒り狂う:バカ→中国故事由来ではあるが面白い類似)



ああ、せっかく入力したのに、携帯不調。

途中でバッテリーが切れてしまい、



今日はこれまで、また、ダメにならないうちにショップにいきます。 


ああ、安物バッテリー買うんではなかった。