
これは架空の料理ではなく、現実にあるものだ。
が、日本で食べたなら、パフェを除いて、どれ一つとっても2万円は下らないだろうと思われ、私にとっては、架空の料理に等しい。
スープは、ツバメの巣がたっぷり入ったもの。
バンコク・スクンヴットロード・ソイ10あたりで食べられる。
次に、イクラの卵より大きい、茶色のキャビアをたっぷり入れたスパゲッティ。
これは、フランス東部アイン県唯一のミシュラン三ツ星レストラン“ベル・エポック”のシェフに無理して作ってもらおう。
ちなみにトリュフと、あのへんで採れる松茸みたいのを入れたサラダも、おまけでつけてもらう。
メインはバンコクに戻り、サイアム・スクウェア、スカラ座はす向かいにあるペナンで、フカヒレとアワビの特大。
サブ・メインとして、11月に上海錦江飯店で処女上海蟹3杯。
デザートは、シンガポールシャングリラ・ホテルでアップル・マンゴーとパパイヤ、バニラフルーツをベースにしたフルーツチョコパフェをいただこう。
本当はドリアンにしたいが、ホテルでは食べられそうになく、また、ドリアンはそれだけで味わいたいから、このコースからは泣く泣くはずすしかあるまい。
と、妄想世界に入ってしまった。
もし、日本で同じ料理を食べようとしたなら(ペナンのフカヒレのように、日本ではないようなサイズのものもあるが)、1人10万円では全く資金不足であろう。