そのスタイルは、お世辞にも素晴らしいとは言いがたいものだった。
いや、むしろずんぐりむっくりで、どんなに目を凝らしても、ウェストのくびれはおろか、肩幅よりも広く丸いお腹があるだけだった。
さらに、サメ肌というわけではないが、その皮膚も決して白魚のようでも、餅や雪のようでもなかった。
しかし、その体裁の上がらない、どこかとぼけたような風貌は、むしろ好感を与えこそすれ、嫌悪感やうっとうしさを与えることもなかった。
食べてみたい。
心底そう思った。
世間体など気にしてどうする。
いい年こいた爺さんが、こんな時間に何考えているんだ!
そんな笑い声なんか気にするか!
私は、そっとその大きなおでこにキスをした。
本当は、その丸いお腹をなめ回し、脚と思われるあたりの曲線を楽しみつつ、じっくりと味わいたかった。
が、私は欲望には勝てなかった。
と、ドアの隙間から差す、非難めいた冷たい視線を感じた。
まずい!
こんなところを息子に見られようとは!

パパずるい。
一人だけ、たい焼き食べるなんて!