
これは、なかなか難しいというか、考えられる状況があまりに多いため、とても10000字では書ききれないでしょう。
ですから、何個かに的を絞って話を進めます。
まずは、麻雀。
もう30年近くしていませんが、これは振っていただけるとこの上なく嬉しいですね。
しかし、映画の脚色を差し引いても、桜井章一さん(通称雀鬼:裏世界では伝説があまたある、麻雀のみならず人間的にも神様のような存在)のような麻雀というものが打てたらすごいことですね。
古代に朝鮮半島由来の羽衣のような袖を振る。
これも嬉しいでしょうな。
今袖を振ると言ったなら、恋に破れたということになるのでしょう。しかし、当時の《袖を振る》《名前を明かす》は、“今夜待ってるわ”の意味です。
えっ?もう関係ないだろうって?
これこれ、老人の見栄もある。優しく見てやってくだされ。
白旗を振る。
うーん、これはあまりしたくないですな。
若い時、ガチガチの私の試算で10年くらいかかることを1ヶ月でやれ、と言われて泣いたことがあります。が、その真意がわかりかけてきた今は、やはり白旗振るのは、いやですなあ。
えっ?
あっ、はい。
相手によっては戦闘前に白旗振りますよ。
そりゃ、当たり前のことですなあ。
もちろん、男相手には白旗揚げたくはないですがね。
ハンカチを振る、手を振る。それはまあ、なんとかなりますが、振られるのはどうも今いちダメですなあ。
フランス人みたいに抱き合ってオブゥワール、ボン・ヴォヤージなんていうならまだ救われますが、瞳が0.2ミリメートルくらい小さくなり、鼻が0.3ミリメートルくらいひくひくと動き、唇が0.7ミリメートルくらい突き出された東洋人のそれはどうも苦手です。
とにかく、つらさで涙を出さない訓練はつんだのですが、そっちの方はカリキュラムにありませんでしたから。
給料日前にズボンのポッケを振る。
これは寂しいものがあります。
何も出てこなければいいのですが、へたに5円玉だの1円玉だのが数枚コロコロと落ちてきたりしますと、余計わびしさが募ります。
あら、ずいぶん長くなってしまいました。
いずれにせよ、振るのも、振られてみたりするのも、あまりいいことはなさそうですね。
はあ?
女性を振る?
振られる?
さて、女性にはとんと縁がございませんから、私にとっては想像さえできない世界のことでごさりますれば、わかりかねまする。
しかし、まあ、何にでもタイミングみたいものがあるんではないでしょうかなぁ。