魔法ってなんだ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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スフィンクスの前足からオシリスの三ツ星が昇ってきた。 
イアウは、太陽神ラーの息子であり、2つのターウィーの王であり、かつマアトの言葉の実践者でもある、その金髪の男に言った。 

まもなく恵みが砂漠にやって来ます。 

ナハルの豊かな洪水の時期を知るイアウは、魔法使いだった。 



…………………

8カトゥン3キン。

天文台にある石灰岩に、黒ヨウ石の鋭い歯がたてられた。 
あと3日か。 
ポポルは金星暦を見て、もう一度計算を始める。 

キチュに537年ぶりの皆既日食が訪れる。 

予言が正しいことが証明された3日後、彼は3代目の大魔法使いとなった。



………………………… 

その汁は、男が想像さえしたことのない味がした。 
体全体に力がみなぎってくるのがわかる。 

女はそれを『みそしる』と呼んだ。 

男はどうしてもその作り方を知りたくなり、約束を破って厨房を覗いた。 


と、なんということだ。 
女は瓶の中にあるドロドロしたものを、菜とともに汁に入れているではないか。

おのれ、ワシを計ったな。けつから出たものなど食わしおって。 

怒ったスサノヲは、大気都比売(おおけつひめ)を切る。 
と、女の手から黄色い豆がこぼれ出てきた。 
それは見たこともない大きな豆だった。 

スサノヲはそれに『大いなる豆』と名付けた。 


後に大豆から味噌ができることを知ったスサノヲは、大気都比売を魔の使いから神に昇格させた。 




…………………………… 
私は神の声を聞きました。 
神はおっしゃいました。 
今の教会の教えは間違っていると。 


女は魔女として火あぶりにされた。 







………………… 

魔法使いとは、場合によっては真実を語る者のことを言うのである。 



私が知りたい真実。 

それはあまりに多過ぎて、紙面が足りない。 








おまけ。 

魔法使いの小間使い:かはほり 




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