
正直のところ、あの手の作品は嫌いではないのです。
が、子どもたちが大きくなりましたから、観る口実がなく、最近はさっぱりです。
ところで、なぜジブリキャラと言われるものが愛されるのでしょうか。
答えは簡単です。
あれらのキャラは日本の、長い歴史と文化の中で培われた独自の世界が広がり、仮にそれが自分とほど遠いものであろうと、その奥に共通項があるからなのです。
つまり、あれらの作品を観ている時、その主人公は自分自身であったり、自分の親であったり、あるいは子どもたちであったりするわけです。
この感覚は、スターウォーズや007などにはないものです。
例えば、秋の夕暮れ、赤トンボが舞う丘で、どこからともなく歌声が聞こえてくる。
ここまで書くと、ある程度の年齢の方なら『赤トンボ』か『カラスなぜ鳴くの』などのメロディが自然とイメージされてくるものに似ています。
ジブリキャラは、それよりはるかに深い記憶を呼び起こさせます。
たとえそれは、『魔女の宅急便』のジジのような、日本とは関係なさそうに見えるキャラでも同じです。
魔女は日本にはいませんでしたが、中味は日本人だからです。
そんなジブリキャラの中で私が好きなのは、真っ黒くろすけかな。
ネコバスの、少し怖そうな顔もいいですね。
おおっ、そう言えば、『魔女の宅急便』を書かれたあの方のサイン入りの本がありましたなあ。
