
若い頃にはお祭りというと、いやがおうにもアドレナリンが異常分泌され、とにかく誰かをかを誘わなくてはという焦りが、ウキウキした気分とともにありました。
そこで何を食べるのか。
そんなことはどうでもいいわけです。
いかに相手を食べるか。 そっちが大切なわけですから。
いや、奥手の私にとってそれは、スタートレックワールドに等しいことでしたから、あと何時間は一緒にいられるとか、人混みを口実に手を握るのがやっと。
キスすることさえ、宇宙旅行に等しかったわけです。
今の若い人には、理解が難しい世界なんでしょうか。
最近は、プラットホームでキスしながらバイバイとかいう風景も、唖然とするようなことではなくなってきてはいます。が、どうも私はダメですなあ。
あれは、西洋人がやるからいいのです。
東洋人、特に日本のような湿度の高い国では、なんとも陰の印象を受けてしまいます。
つまり、見る側にへんにベトベトした感じを与えてしまうわけです。
(ひょっとしたら、これは爺のひがみかも知れない)
あちゃらの方は、生まれた時からチュッチュッには慣れていますし、80歳のご婦人にさえ『今夜、ご一緒できますか』と聞かないと失礼だとさえ思っている方がいるところです。
行動の自然さ、透明さが違います。
話を戻しましょう。
今、祭りに行ったなら必ず食べておきたいもの。
もう、生ものはお腹を壊しますし、だいたいにして消化できる自信がありません。ですから、せいぜい目に栄養を与えるだけでしょうな。
それも、外見は真面目そうにして、内心『うーん、なぜ今夜は風が吹かないんだ。風があれば、あの浴衣の裾が……』などと、どうにもならぬことを考え、心の隙間に清涼飲料水を流し込むだけでしょう。
ああ、皆さん年をとってはいけませんよ。
かつては、仮に座った浴衣の裾が乱れていても、それを見るのは罪悪だ、くらいに考えていた堅物が、今は臆することなく、こんなことを書いて平気でいられる。
知らない方が見たら、どう考えてもエロじじいだ。
(注:実際は、今でも女の子の前では体がこわばり、畳に“の”の字を書いています)
どこかで、笑い声がした気がするが、空耳だろう。
話は変わりますが、昨日下の子ととんでもないものを見てしまいました。
なんらかのイベントに参加すると思われるいでたちで、下の写真のような格好をしている方が片田舎の駅にいました。
が、その頬から顎にかけ青黒い、髭剃りあとが……。
その趣味のある方には申し訳ありませんが、正直なところを申し上げます。そのようなものを見ると、上質な脂ののった肉でしゃぶしゃぶをいただいたあと、使い古した油であげた、ぐちゃぐちゃの天ぷらを差し出された気分になります。
夏には、目にもさっぱりとした、涼やかなのがよろしいですなあ。
目も心も、消化不良をおこさないやつが……。

それを見て、青くなってしまった私。

おまけ
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紳士用
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なに?
いらないってか!
そうですかい。
ボケてやる!!!
はっ?
もう、十分ボケてる?
