
目が覚めてから、何分で起きられるかって?
おお、なんと難しい問いなのだろう。
まずは目が覚める、とはどういうことかがよくわからないなぁ。
目は覚めてはいるようだが、例えば二日酔いで頭の中に灰色と黄色の泥水みたいものが渦を巻いているとき、これは起きていると言っていいのやら、まだ、寝ていると言っていいのやら。
さらに、私のように、夢の中では必死で勉学に、社会のために誠心誠意頑張っているものの、実社会では頭を使うことなくただただ夢の中を漂っている者は、いつ起きたと言えるのだろうか。
見方を変えれば、起きた時が夢への入り口とも考えられはしまいか。
さらに、起きるとはどんなことを指すのだろうか。
布団なり、ベッドから抜け出すことだろうか。
もし、そうならば、若い二人がベッドの中でなにやら作業をしたり、いやそうでなくとも、甘たるい時を共有しながら夢物語をしているのは『起きた』と言えるのだろうか。
何らかの理由で横たわっている方たちは……。
と、重箱の隅に何もないのに、キリ、ノミで穴を空けたりしている爺。
これは起きているのか、妄想世界で起きているだけなのか。
なんだかんだ述べましたが、この時期クーラー嫌いな私は、のんびりと布団に入ってなどいられません。