七夕は梅雨の真っ最中。
こんな季節に2人を合わせる日を決めるとは、なんと天帝は酷いんだ、と考えているあなた。
とんでもない間違いです。
これは、あまりに男が(あるいは女が)かわいそうなので、少しでも休ませてやろうという、実に粋な計らいなんですぞ。
だって、いいですか。
織姫ベガも、彦星アルタイルも恒星です。
彼らの寿命は、太陽と同じくらいなら200億年 (いや、仮に10億年くらいの短命な星だったとしても、これからの話に大きな影響はない)。
ということはですな。
もし、毎年晴れてしまったなら、一生のうちに200億回も逢わなくてはなりませんのですぞ。
彼らにとっては、1秒間隔で会うよりも頻繁に逢わなくってはいけない。
いやあ、いくら好き会う者同士でも、たまにはプライベートな時間も持ちたいことでしょう。
というわけで、天帝はあえて梅雨の時期を選らんでくれたのですなあ。
多分、雨の日はお二人とも、いくぶんほっとしているに相違ありません。