
このネタはなかなか答え辛い。
というのは、どういうわけかわたしは猫を見ると、いや、正確に言うと猫の匂いをかぐと、自然に胸が高鳴り追いかけてしまう。
決して嫌いなわけではない。
が、気づいた時には、その後ろ姿を追いかけているのである。
多分、わたしはアイツが好きなんだろう。
が、いつもわたしに追いかけられ床下に逃げ込んでは、耳を逆立て瞳を光らせているアイツには、嫌われていること請け合いである。
アイツは首輪もつけられず、好きな時に散歩できたり、勝手に家の中に入れたりできるのがうらやましくもない。
が、わたしが一番感心しているのは、好き嫌いをはっきりできることだ。
アイツは、気分が悪いと主人にさえ爪を立てることができる。
臆病なわたしには、とても真似のできないことである。

