
日本なら、まずは仙台かなあ。
私の灰色の青春時代を送った場所です。一番感受性が強い時期ということもあり、明るい思い出はあまりありませんが、最も懐かしい街です。
ところで、仙台付近にお住まいで化石に興味ある方。とっておきの情報をお教えしましょう。
青葉城址の裏には『竜の口』と呼ばれる渓谷がありますよね。
この渓谷の最上流部、岩肌から水が湧き出ている、いわゆる源泉近くに、二枚貝の化石がびっしりと貼りついた岩がありますよ。
嘘だと思ったなら、自分の目で確かめてください。
ただし100キログラムはありそうな岩ですから、とても持ち帰ることはできません。
また、叩き割り持っていこう、なんて考えるのもいけませんよ。
あの近くには最新鋭の地震計が設置されていて、トンカチの響きもキャッチします。
だから、お薦めできません。せいぜい、見るだけにして欲しいものです。
プロが持ってでも行かない限り、まだあるはず。
ただし、そこに行き着くまでには、相当危険な場所があります(右足は右側の壁、左足は左側の壁のような)。
ですから、谷へドボンとか、あちこちに引っ掻き傷ができるのがいやな人、高所恐怖症、閉所恐怖症の人には無理ですね。
自分とご相談の上、冒険した方がいいでしょう。
なお、私には全く初めての場所だったのですが、長野県の佐久平や島根県須佐あたりは、なぜか懐かしい気分になりました。
いわゆるデジャブーでしょう。
海外では、シンガポールかなあ。
シンガポールは、わずか淡路島程度の島国です。しかし、私はここに骨を埋めてもいいと思ったくらい惚れていたことがあります。
国のポリシーみたいものが、私にはぴったりでした。タバコが吸い辛いという難点がありますが、なかなかいい国です。
私にとっては第2の故郷(の国)くらいの印象でしょうか。
小さいからまとめ易いということを差し引いても、国の力、輝き、愛、そして自信と威厳を感じます。
とにかく、欧米から野蛮と非難されようが、やることはやりますから。
いやあ、あの国は元気ですなあ。
今はどうか分かりませんが、私が一時住んでいた二十数年前は、国民の不満が最も少ない国だったのではないでしょうか。
はあ、懐かしいとか思うようになる年になってしまいましたな。
これでは、いけませんね。