
あなたは、メダカのオスとメスを見分けられますか?
もしできるとしたら、その道の専門家か、中学受験を控えた小学生くらいでしょう。
関東では、昨日の夜半から冷たい雨にたたられ、また冬に逆戻りしてしまいましたね。
ところで、春に野山、あるいは都会の空き地にも見られるハルジオンとか、ヒメジオンとかを知っていますか?
名前くらいは知ってるけど……。
そんな方が多いのではないでしょうか。
名前から分かるように、シオン、つまりキクの仲間です。

これがハルジオン。
全体的になよなよとした感じがあり、花には薄い桃色がさします。
この後に出てくるヒメジオンより、少し早めに花をつけます。しかし、最近は、特にヒートアイランドと化した都会においては、ほとんど開花時期のズレは見られません。
ただ、写真でもお分かりかと思いますが、後者のヒメジオンは全体的に固い、筋っぽい印象を受けます。
花には桃色は入らず白く、花びら1枚1枚が、くっきりと分かれます。
さらに細かい差異がありますが、省略しましょう。

イメージとしては、ハルジオンが女、ヒメジオンが男といったところです。
もし、地球外の生物が人間の女と男を見たなら、その差異は、このハルジオンとヒメジオンの違い程度にしか考えないでしょう。
が、当然、私たちにとっては大きく異なる物を持ち、異なる考え、感じ方、違った行動をする生き物です。
私がヒメジオンに生まれたら、また、ヒメジオンになりたいと思います。
ただ、ハルジオンのしとやかさも知ってみたい気もいたします。
いや、私がハルジオンになったら、トゲだらけで触る方もいなくなってしまいそうです。
やはり、遠慮しておきましょう。