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私はすっかり飛行機嫌いになってしまったが、それでもなお、行きたい場所が何ヵ所かある。
その中でも、ギニア高地、アブシンベル神殿などに続いて、行きたい所ベスト10の中にマダガスカル島がある。
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マダガスカル島に行きたいのは、はるか昔話題になったピョンピョンはねる、ワヲキツネザルが見たいためではない。もちろん、機会があれば見て見たいが。
最も私がマダガスカル島を訪ねたい理由。
それは、そこに生える植物を己が目で見たいからである。
とにかく、マダガスカル島はギニア高地やタスマニア島、ヒマラヤなどと並び、不思議植物の宝庫だ。
しかも、島の東西で全く気候が違うから、不思議植物も色とりどりなのである。
マダガスカル島は、アフリカ大陸から切り離され、アジアへと漂流、激突したインド亜大陸にも置き去りにされた、地球歴史上も他の島とは異なる孤島である。
いや、面積は日本全土の1.5倍もあるから、島というには少しかわいそうかも知れない。
この島では、有名なバオバブの木など植物に限らず、『生きた化石』と呼ばれるラチメリア、つまりシーラカンスなども釣り上げられることも多い。
進化過程を考え合わせると、この島の沿岸に棲みついているであろうシーラカンスの存在は興味深いものがある。
さて、そのマダガスカルが、飲料水の危機に遭遇しているようだ。
さらに、このブログネタにあるように、そこに住む子たちは、水の色を茶色に描くらしい。
が、
実は、これは当然と言えば当然だろう。
なぜなら、彼らの知っている川(もし、川というものがあれば)や水は、まさに茶色だろうからである。
茶色のものを、茶色に描いているわけなのだ。
透明な水に馴れ親しんでいる、私たち日本人には不思議な色でも、彼らにとっては自然なことなのである。
もし、これが東南アジアの子どもたちなら、多くは黄色の川を描き、黄色い海を描くことだろう。
かつて、私は日本からのお土産に、富士五湖や白糸の滝の写っている絵はがきを持っていった。
と、それを見たある若い方が言った。
「この写真は変です。水を青色に塗っています」