1 2 3 ? :マニアック記事嫌な方は、スルーで | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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1、2、3・・・の次は? ブログネタ:1、2、3・・・の次は? 参加中


これから書くことは、かなりマニアックで、よい表現をすれば“うんちく”ですが、全くと言っていいほど自己満足のための記事です。 

さらに、記事の内容上、ふんだんにアルファベットが入ったりしますから、かなり読みづらいと思われます。 

ですから、面倒くさがりの方や、疲れている方はスルーをおすすめします。


さて、1 2 3 を皆さんは、どう読みますか。 

「そりゃ、もちろん イチ ニ サン だろう、何をいまさら」とおっしゃる方。 
そうとも言えませんよ。 
最近のクイズ番組などでは、ワン トゥ スリー のような英語読みになったり、ずっと昔キャンディーズというアイドル歌手三人組がいましたが、数十年前の彼女ら歌の中にアン ドゥ トォア のようなフランス語があったかと思えば、我が母校応援歌は、アイン ツバイ ドライ とドイツ語の掛け声から始まります。
また、麻雀ではイーピン リャンゾウ サンワンなどのように、北部中国語で雀牌を呼びます。 

さらに、物質などはモノマー ポリ ジメチル トリプル のようなラテン語やギリシャ語、歌の世界ではそれらから派生したデュエット トリオ カルテットのようなイタリア語や、フランス語などがよく出てきます。 


ところで、1 2 3を イチ ニ サンと読んだら、次の 4 は当然 シ または ヨン となりますね。 


この読みは、北部中国語由来であることは、まず間違いないでしょう。 

下を見ればわかるように、1 2 3 4 の発音はほとんど同じです。 


日本語:ichi ni san shi
中国語:yi er san si

他の例も見てみましょう。 
広東語:yat i sam sei
朝鮮語:il i: sam sa

ゾンカ語(ブータン):
   cih ny: sum zhi
チベット語:
jig ni sum zi


ね、そっくりでしょう。 
特に、チベット語は文字にすると似ていないようにも見えますが、発音聞くと驚きますよ。昔、シンガポールにいた時、テレビでチベットの人たちが 1 2 3 4 と体操しているのを聞いて、唖然としたことがあります。 


このように、中国文化圏内では、1 2 3 4 は、同じような発音をしています。 



さて、ではヨーロッパではどうでしょうか。 


西欧の言語は、スペイン山あいからフランス国境付近に暮らしているバスク人たちの話す言葉など、ごくわずかな例外をのぞけば、ほとんど同一の言語と言ってよいくらい似ています。 
これは当然のことで、大半の言語がラテン語、古くはギリシャ語、あるいはもっと古いエジプトや中東の言語に源を発していると考えられるからです。 


これらの国々の言語では、 1 2 3 4 は、母音→dまたはその変化音t→tまたはその変化音p→qまたはその変化音fかc という傾向が顕著です。 

実際に見てみましょう。ただし、西欧言語の多くは、フランス語 trois (発音はtrwa)のように、文字と発音が一致しません。 
また、発音しない文字などがあることから、その国の綴りではなく、おおよその発音を書いてみます。 


★1 2 3 4 のおよその発音:綴りではない 


ラテン語
unus duo tres quatuor
イタリア語
uno duo tre quatlo

フランス語 
an du trwa qyatle

古アングロサクソン語 
an twegen pri feower

古ノルウェー語
ein tveir prir fyor

ドイツ語 
ain tsvai drai fyur

英語 
wan tu: thri: for

★繰り返しますが、綴りとは関係なく、およその発音です。 



ところで、これら西欧言語とインドの言葉は、大変似ています。 

現在のインドには、大まかに分けただけでも、何十という言語があり、紙幣でさえ、主な言語でたくさんの表記が必要です。 

そこで、古代インド語の一つであり、日本でも梵語として知られている、サンスクリット語を見てみましょう。 


ekab dvi trayar catrah
驚きますね。 

ラテン語などと同じ規則がなりたち、発音はなまり程度の違いしかありません。 


実は、西欧の言語とインド諸語は兄弟の関係にあり、合わせて、インド-ヨーロッパ語と言われています。 
民族的にもかなり近いことは、インド人の肌を白くすると、アジア人よりはるかに西欧人に近くなることからもわかると思います。 

蛇足ですが、インド人やタイ人というと、日本人より浅黒い、というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかも知れませんね。 

とんでもありません。 

10年くらい昔になりますが、太陽と形容され、プミポン国王と並び絶大な尊敬を集めていらっしゃる、タイのシリキット王妃のすぐ間近に、2時間くらい座ってお話を聞く機会がありました。 
5メートル先にいらっしゃる王妃は、平均的な日本人より、はるかに白いお顔であったことを覚えています。 



さて、 1 2 3 4 の話に戻りましょう。 


初めの方で私は、イチ ニ サン シ と読み、これは中国語由来であるだろうことを述べました。 



ところが、 1 2 3 4 には、ヒ フ ミ ヨ という読み方もあります。 


さあ、この読みの仲間がいまだに探せないのです。 

根拠を述べるには、いささか長くなりますから省略しますが『この読み方は、指を数えることからでたものだろう』という推測はできるのです。 

つまり、この読み方は5進法になっています。 
さらに、2倍数(1と2、3と6、4と8)に、偶然ではあり得ない共通性がみられます。 



ただ、いろいろな言語を調べても、どうもこの日本語の数詞だけが、離れ小島になってしまいます。




古トルコ語やカンボジアの言葉であるクメール語に、多少引っ掛かるところはありますが、偶然の域を出るものではありません。 


日本の護王神社に仕えたことのある、イスラエル人のヨセフ・ハイデルバーグ氏によれば、ヒ フ ミ ヨ は神を讃えるヘブライ語由来とのことです。 
しかし、私はこの説には否定的です。 
また、氏はひらがな、カタカナもヘブライ語由来説をとっています。 

確かに、ヘブライ語とひらがな、カタカナは驚くほど似ていますし、言語自体類似点が多いですが、これも私は今のところ、否定的です。