こんな題名を付けておりますが、私はキリスト教やユダヤ教、あるいはイスラム教を信ずるものではありません。
田舎の実家は天台宗で、祖母はかなり信心深かったためか、立派な戒名などいただいてはおりますが、私は別に天台宗に熱心なわけでもありません。
まあ、おそらく多くの現代の日本人同様、クリスマスに浮かれ、神社にお参りしたかと思えば、お寺参りもするという、日本では当たり前の、しかし、外国の一神教徒の人たちにとっては、実に理解に苦しむ、つまり、普段は宗教とは縁遠い人間です。
あっ、本論に入る前に一言謝らなくいけませんね。 しばらく、連載は中止します。また、後で自分の未熟さを改めて実感してしまうような、内なる事柄も控え、これから書くような独り言のような、呟きのような形をとっていきます。
さて、アダムとイブの話をしましょうか。
キリスト教などでは、初めて神(日本でいう神とは、全く違うと言ってもよいもので、西洋や中東、あるいは東南アジアのイスラム教の国で“神”と言った場合には、お一人だけである。すべてがその神の意志であるから、悪魔さえ神の一部であり、破壊、殺戮もまた神のなせる業である)がつくられたヒトの名前は、キリスト教徒の方でなくても知っていますよね。
『土をこねて創られた初めてのヒトは、アダムと名付けられ、その骨からイブを創った。男より生まれたため、それは女と……』
実はこの文、非常に面白い言葉遊びであることを知っていらっしゃいますか。
多分、和訳や英訳された、あるいはラテン語などに翻訳されたものでは理解できないものですが……。
例えば『男から生まれたので女と呼ばれ』の部分は、日本語では意味をなしません。なぜ、男から女という言葉ができるのかが、さっぱり分かりません。
これは、ヘブライ語という初めて聖書が書かれた言語で考えて「なるほどなあ」とか、「なんだ、だじゃれだったのか」となるものです。
ヘブライ語は、多少文字の形などが時代により変化していますが、現存する言語の中で、最も長生きしている言葉と言ってよいでしょう。
英語などのアルファベットとは異なりますが、それに類した文字があります。 ただ、大部分は子音文字のみですから、発音は文字を見ただけでは分かりません。子どもなどのために、発音が分かりやすくするような補助記号のようなものがありますが、本来はありません。また、同じ母音もいろいろな音になります。
例えばAB(ヘブライ文字は記載できないため英語アルファベットで代用します)は、『アブ』と読むかも知れませんし、『アバ』、あるいは『エビ』かも、『オバ』かも知れません。
正しい発音は、聞いて覚えるようです。
もっとも、すべての言語は目ではなく、耳で覚えていくのが当たり前ではありますが。
さて、アダムとイブの話に戻ります。
ヘブライ語で土はADMH(アダマァ)、ヒトはADM(アダム)です。
こう書くと、言葉遊びがよく分かります。
また、ADM(アドム)は、赤いものを指し、これは、土ではなく、血から創られた、との解釈も可能です。 また、ADM(アダム)には、皮という意味もあります。
さて、日本語では難問の『男から生まれたので女と呼ばれ』について説明しましょう。
これは、ヘブライ語ではすぐ分かる語呂合わせです。
男はASh(イッシュ)、女はAShA(イッシャ)だからです。
なお、ASh(エシィ)には火、ASh(イッシェ)には火による捧げもの(生け贄?)という意味があります。
実は、日本の神々をこのヘブライ語や、古いエジプト語で読むと、たいへん意味深い、日本を代表する神々がいらっしゃいます。
また、ヘブライ語や、釘で引っ掻いたような楔形文字で有名な、知られているものでは最古の言語であるシュメール語は、日本語に構造(語順など)がたいへんよく似ています。
この話は、また別の機会に。