
グーグルマップ、とくに衛星写真でしょうね。
このくらいの情報技術があることは、ベトナム戦争時代から言われてはいましたから、衛星写真自体には驚きません。
それが一般にも公開された、ということに大きな驚きを感じたのです。
グーグルマップ・ストリートヴューに関しては、プライバシー云々はおいて話を進めます。
多分、40年以上昔のこと。
英国テレビ制作だったと記憶しているのですが、『プリズナーNo.6』という連続小説番組が、日本でも放送されていました。
ある人物がさらわれ、とある島で生活することになるのですが、彼の行動は全て映像などで監視されていた、というものです。
近くて遠い国、朝鮮民主主義人民共和国の建物、田畑さえ、かなりの精度の写真まで、公開されています。
非公開映像には、どれほど多くの情報が詰まっているかは、考える必要もないでしょう。
保険会社や総合商社の情報担当の方などは、その国の国務大臣などより早く、正確に、該当国の今年の食糧生産量予測や、天災、人災の集計ができているに相違ありません。
また、現在のコンピュータでは、やや計算が難しそうですが、エルニーニョ、ラニャーニャ、あるいはサイクロン、ハリケーンなどの発生予測、南極氷山漂流予測などというものさえ、それほど遠くない未来には、可能となるかも知れません。
ただし、人類が今の物理学レベルに毛が生えた程度にしか知識をえられないとしたならば、転送装置は何万年、タイムマシンは何十万年かかっても、とても無理ですわなあ。
話が飛んでしまいましたが、ちょっと前なら国家機密レベルの情報の公開、及びその公開によって推測される、さらに上位の情報の存在に、驚くこの頃です。
しかし、近々、そんなことは常識となり、地理に限らす、もっと驚くような情報社会へと突入していくんでしょうな。