
くぬぎ林と小川のせせらぎ。
田舎でも、最近は冬の木の葉さらいや、下草刈りをしなくなってしまいました。
ですから、くぬぎ林と小川は残っていても、陽気に誘われて散歩を楽しみ、カタクリやヤマユリの花を愛でたり、タマムシの美しさに驚かされたりは、たいへん難しくなってきている気がします。
スギゴケの地面を歩く時の、ふわふわとした感じ、くぬぎ林の土の匂い。カブトムシやクワガタの住みかの臭い。
ススキの葉で切られたり、クモの巣にかかったり……。
ちょっと昔なら、どこの田舎でも経験したであろうことだけど、今は難しそうですね。
『カードさえあれば何でも手に入る』と思ってしまう子どもたちのためにも、年老いて遠出できなくなるであろう自分のためにも、そんな自然が、歩いて数分のところにあれば幸せですなあ。