
タヌキとキツネ、どっちを選べと言われても、なかなか難しい。
というのは、心情的にはタヌキの、今一つ悪者にできない、なんとも抜いたところが、B型の自分に似ており、キツネの狡猾なイメージよりはるかに身近に感じられる。
しかし、このイメージは人間が勝手に作り上げてしまったもので、本当にキツネがずる賢いわけではない。
野生の動物たちは、食を得るため仕方なく人間どもの近くに現れているだけで、彼らに人間をバカにしてやろうなんていう気持ちは、これっぽっちもないに違いない。
キツネが狡猾そうに見えるのは、見る者がそうだからだろう。
また、キツネは時として神や神の使いであったりする。
その一方で、タヌキはほとんどの場合間の抜けた存在で、民話などでは坊さんにイタズラをたしなめられ、すごすごと退散する役回りである。
時には大狸となり、皆を恐がらせたりはするものの、神的な存在になることはほとんどない。
いずれにせよ、どちらも人間が作り上げた偶像である。
だいたい、人間より怖い動物などいないのだから。
というわけで、結局どっちが好きかという答えにゃなっちゃいませんね。
まあ、心情的なことを無視すれば、北海道で接近遭遇、ご挨拶した美人のキタキツネの顔は、数十年たった今でも、はっきりと目蓋に焼き付いております。
えっ?
ススキノ辺りに出没するキタキツネかって?
はて、昔のことで忘れてしまいましたなあ。