想像力とちょっとの勇気 -3ページ目

想像力とちょっとの勇気

こぼれそうなあの笑顔を探している

4月24日寺子屋10周年イベント当日。川崎クラブチッタ。
タイムテーブルは事前に発表されていた。前のバンドが終わり、転換。ケミカルピクチャーズのバンドTシャツを着たり、マフラータオルを持った人が周りに増えた。おしゃれなデザイン。欲しい…。
私は下手の2列目か3列目(あまり覚えていない)にいた。転換の数分間が途方もなく落ち着かなく、緊張する時間だった。BGMが止まりいよいよ幕が開く瞬間、フロアの空気が変わった。声にならない声とでも言うか、緊張感に包まれた歓声というか、うまく表現できないのがもどかしい。周りにいる人の多くがこの時を待ってたんだというのを感じた。この空気感は初めて感じるものだった。昔から応援してきた人は私の何倍もこの時を待ってたんだろうなと思う。ケミカルピクチャーズを見れるのは今日が最初で最後。そういう覚悟で来たのもあって、心がはち切れそうだった。
Joeさんはどんな姿でいるんだろう?初期みたいなゴテゴテ衣装かな、それとも後期の様なラフなスタイルかな。ライトが照らされ見えてきた。金髪のウィッグ、黒いTシャツ。黒い細身のジーンズ。TシャツにはFLOWER OF LIFEという文字がプリントされていた。活動していた頃、ライブをLIFEと呼んでいたみたいなので、このTシャツを選んだのかなと考えた。

メンバーチェンジが何度かあったバンドなのでこの日のメンバーを書いておく。
Vo.平一洋(点々さん) Gu.西條洋介(Joeさん)Gu.平井健太(ruiさん) Ba.野中拓 Dr.田畑子雲
つまり解散したときのメンバー。ちなみに以前のベースだったジミーさんは見に来ていたらしくて、ライブの感想や久しぶりに会った出演者とのエピソードをツイートしてくれて嬉しかった。

セットリスト
1.Reincarnation  2.笑うピカソ 3.溺れる魚 4.Walking Ashland 5.闇に降るプラネタリウム

Joeさんは音を出す瞬間、マイクに向かって何かを叫んでいた気がする。
予習の甲斐あって、曲を聴いてだいたいタイトルはわかった。あやふやだったところは友人に教えてもらった。
ラフな姿でギターを弾くJoeさんはえんそくの時よりもアグレッシブに動いていた。上手にダッシュしたり、下手に走って戻ってきたり、溺れる魚の時だったかな、急にバッと腰を落として弾いたり。ruiさんは下手に着た時仰向けに寝そべって弾いてたのが印象的だった。あと、野中さんはずっとニコニコ笑顔なのが可愛らしくて、見ているこっちも楽しくなった。Joeさんと顔見合わせたりして仲良さそうでほっこりした。子雲さんも笑顔だったと思う。点々さんは歌う姿かっこよかった。MCはちょっと笑えたところもあったけど。「約束はできないけどワンマンできたらいいね」と言ってくれた。今は皆それぞれのバンドがあるけど、もし実現するなら何よりも優先させて行きたいと思う。もっともっと聴きたい曲はある。

溺れる魚は横モッシュしながらコール&レスポンス。とてもカッコ良かった。想像通りのノリ方でとても楽しかった。Walking Ashlandもモッシュ。最初にYou Tubeで見て好きになった曲で、イントロが鳴った時嬉しかったな。掛け声の「ヘイッ!」をやれた嬉しさとか…今自分はライブを見れているんだなあと感じた。
最前に居た方がモッシュ中に転んでしまっていたのだけど、Joeさんは立ち上がるまで見守ってた。優しい人だ。
点々さん「最後にこの曲を…闇に降るプラネタリウム」これも音源をまだ持ってないときYou Tubeで狂った様に聴いてた曲。もうすぐ終わってしまうのか、と寂しくなった。
幕が閉じて、物販へ。すごい人の波で進むのに必死過ぎて余韻に浸れなかったのは唯一の残念だったけど、一生見ることは叶わないと思っていたケミカルピクチャーズを観れたことと、昔からのファンの人たちと混ざって同じ時間を共有できたのが嬉しくてモッシュしてる間に泣けた。 続く。