選手たちの成長② ~ポルトガル少年サッカー育成現場から~ | ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

ヨーロッパ少年サッカー育成事情~ポルトガルクラブに所属する息子の活動から~

2021年より、ポルトガルのクラブに入団し活動している11歳、8歳の息子たち。彼らの活動からヨーロッパの少年サッカーの現状と日本との違いなどなどを子どもたちの記録とともにお伝えしていきます!自身も日本でコーチとして活動していたので、気づくことが山ほどです。

 

  これも良い経験

 

 

先日、選手の成長について

 

負けない試合を続けていることを記しました。

 

 

そして

 

 

そんな時に限って

 

いわゆる「マーフィーの法則」

 

とでも言いましょうか

 

 

その後の先週末の試合で

見事に実に久しぶりの大敗をしましたガーン

 

 

しかも、相手は前回ホームでの対戦で6-1で勝っている

相手。

 

この時は、試合内容的にも圧倒していました。

 

そして、今回

 

相手のホームでの試合結果は

 

なんと、1-7

 

前回の対戦を丸々ひっくり返されたようなスコア

 

内容的にも完敗でしたガーン

 

 

どうしてこんなことが起きたのか

 

その原因の一つは、

選手たちの「慢心」だったのかな

 

と考えています。

 

 

なぜなら、試合前、前回の内容を覚えている選手たちは

明らかに楽勝ムードを漂わせていました。

 

 

そこに、前回の反省を踏まえてか

激しく強くプレスをかけてくる相手。

 

そして、通じたはずのものが通じない彼ら。

 

ここに相手の先制点。さらにはアンラッキーな失点を重ね

 

早々に2点を奪われたことで、焦りはさらに加速。

 

 

歯車はどんどん悪い方向に回り、選手たちは焦るばかりの

空回り。

 

結果的に大敗となったのかなと思います。

 

 

 

ちなみに、このチームには二男の学校の大親友がいました。

ゆえに、二男は試合前絶対に負けたくなかったようでしたが

結果は大敗。

 

 

それも手伝ってか

試合後に二男はこれまで見たことがない

大粒の涙を流していました。

 

 

ポルトガルでは試合後、選手、コーチ全員が

検討を称えあい、ベンチを出て握手などを交わすという

慣習がありますが

 

二男は、この時もベンチから動けずにいました。

 

 

すると、そこに来たのは彼の大親友。

二男を抱きしめ、握手をし、何事か声を掛けていました。

 

 

お互いのことをよく知っているだけに

試合中は、激しくマッチアップしていた二人。

 

それでも、ひとたび試合終了の笛が吹かれれば

そこからは、唯一無二の親友です。

 

そんな二男の姿に寄り添い、しっかりと目を見ながら

しばらく声を掛けてくれており

 

そのおかげか、ようやく二男も立ち上がり、涙を流しながらではあるものの、数人の相手選手と握手を交わして

試合を終えることが出来ました。

 

 

 

前回記したとおり

ここしばらく負けない、粘り強いサッカー

を続けていた彼らですが、

 

 

サッカーはやはり簡単ではありません。

 

 

勝つこと、負けないことも確かに自信をつけていくために

大事なことです。

 

 

ですが、

ここで流した大粒の涙は

 

 

気持ち一つで

 

・結果はいとも簡単にひっくり返ること

・そして、悔しい悔しい思いをすること

 

というサッカーの難しさ、奥深さをを身に染みて感じる

とてもとても貴重な経験だったと思います。

 

 

そして、二男に至っては

そこにさらに親友がいたことで、

 

より深く心に刻まれる経験になったことでしょう。

 

 

ここで一つポルトガルサッカーで良いと思うのは

ポルトガルサッカーの試合後の雰囲気です。

 

 

それは

 

どんな試合結果であったとしても、

 

試合後には

決して選手を責めず、検討を称える

ことを、

 

コーチ、保護者、相手チーム

すべての関係者が惜しみなくする、と言うこと。

 

 

こういうことが自然と行われる

ポルトガルのサッカーがあるからこそ、

 

しっかりとその日の試合結果を受け止め、

次の試合に向けて気持ちを切り替え

 

それを

次の試合へのエネルギー、向上心へと変えていく

ことが出来るのかなと感じます。

 

 

ちなみに

そんな二男は、それからますます真剣にボールを蹴っています⚽グッ