今回は、子どものサッカーではなく、
大人のサッカーでの話です。
自分自身、ポルトガルで地元の人たちと
週1回ボールを蹴っています。
ちなみに、
フットサルコートより少し大きいくらいの人工芝のピッチで
6vs6の試合をしています。
英語では 6 a side
大人のサッカーでのこととはいえ、
このことは
子どもたち、引いては、
日本サッカーの未来
にも繋がるだろうなと思います。
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先日、いつもどおり地元民たちとサッカーを楽しんでいた時の
こと。
元々、そんなに前の方でプレーするタイプではないのですが、
この日は、前線でプレーするタイプの選手が少なく
いつもより少し前目でプレーしていました。
そして、いくつかのチャンスがありましたが、
そこで自分はパスを選択しました。
理由は、自分よりも確実性の高い選手がいると考えたから。
例えば、
・ゴール前でGK,DFともにいてシュートコースがなかったが、
すぐ横にはフリーの選手がいてパスをした。
・自分でも打てたが、すぐ後ろにより良いシュートモーションで
入ってくる選手がいたので、落とした。
などなど。
でも、何度かこのプレーをした後、チーム随一のテクニシャンに
こう言われました。
「なぜ、自分でシュートしないんだ!!」
自分では、どのプレーもBetterの選択をしたつもりでした。
でも、
言われてみれば、確かにそのとおりなのかもしれません。
なぜなら、
シュートを打たなければゴールは決まらない
からです。
逆に言えば、
シュートを打てばゴールが決まるかもしれない
のです。
シュートさえ打てば
・相手に当たり、コースが変わって入るかもしれない。
・跳ね返りがベストなところに転がるかもしれない。
・相手GKがミスして入るかもしれない。
・相手選手の手に当たってPKが得られるかもしれない
など、ゴールの可能性はたとえ1%だとしても浮上するのです。
それが、シュートではなく
パスを選択した時点で潰えてしまうんです。
そして、感じたのは
これぞ、日本で長くプレーしてきたことによる
”癖”
だな。ということ。
もちろん、パスをつなぐこと、確実性を高めることも
サッカーの大事な要素ですし、そんな日本サッカーを否定するつもりもありません。
ただ、サッカーは得点しなければ勝てません。
それゆえ、パスを良しとし、より確実性を高めようとすること、
すなわち
パスを選択することが ”癖”
となってしまったことは本当に良いことなのでしょうか。
たとえ、ゴール前でも
第一にパスを選択する
ついついパスコースを探す
ことは、果たして本当に確実性を高めているのでしょうか。
日本で少年サッカーの指導をしているとき、コーチたちのこんな声を耳にしました。
それは、
「なんでパスしないの!」
とか、それがゴール前なら
「横、○○いたじゃん!、見えてなかった!?」
とかいう言葉。
これを言われたら、子どもたちは次の場面で
シュートよりもパス
を選択しますよね。
そして、そうしたことが積み重なり
「シュート」よりも「パス」
という”癖”が染みついていくと思います。
もし、子どもたちがシュートを選択する姿を見たら
その時は、是非、シュートしたことをほめてあげてほしいです。
たとえ外しても、
、
もっと良い選択肢があったとしても
ひとまず、シュートという選択をほめてあげたい。
そうして、シュートを打つことに自信をつけさせてあげれば
シュートはもっとうまくなるし、どんどん打つようになると思います。
そして、
シュートする回数が増えれば
それだけゴールの可能性も増える
と思います。
これこそが日本が抱える課題
「決定力不足」解決のカギになるのではないかと思います。
