今私は、実家の元私の部屋だった部屋を使わせてもらっています。
この部屋に住んでいたのは通算2-3年だし、普段私はここに暮らしていませんから、何度も模様替えされていますが、何故か二つだけ今でも残されている私のものがあります。
それは私がいつだったか壁に貼った金閣寺のお札と、日に焼けて茶色になった新聞の小さな切抜きです。
お札はともかく、何故この切取りを母が剥がさなかったのか不思議に思いながら、私も何故か剥がせずかなりの年月が経ちました。
新聞の切抜きの内容は、子供が書いた素敵な詩です。
ぼくはぼく
マミィは沢山食べて
大きくなれというけど
ぼくは大きいとか小さいとかは
気にしてないんだよ
ぼくは
グローナップレース(成長競争)は
したくないんだよ
(米国カルフォルニア州・パロヴェルデ小三年 馬越 寛)
日本の競争社会や、比較されることにうんざりしていた私の心にこの詩が響き、なにげなく切り取って貼ったのだと思います。
そしてそれをはっきり声に出して言えるこの小さな男の子に、共感し、尊敬の念すら覚えたのだと思います。
今ではこの男の子も大人となっているでしょう。
そして、自分の書いた詩が、今も誰かの部屋に飾られているなんて思いもしていないでしょうね。
