朝いつものように台所で、ぼうっとしながらFM放送を聴いている
と「雪の降る町を」の歌が流れてきた。しめやかに心に染みる
高英男の歌声に耳を傾けていたら、今から45年以上前の丁度
今頃、思いがけなく大雪に見舞われた故郷の雪の日の情景が、
遠い日の音楽のように甦り、思わず涙がこぼれた。
・・・悲しい別れの日でした。・・・
大好きな2番をいっしょに歌った。
♪雪の降る町を 雪の降る町を
足音だけが 追いかけてゆく
雪の降る町を
一人心に満ちてくる
この哀しみを この哀しみを
いつの日か解さん(ほぐさん)
緑なす春の日の そよ風♪
哀しみもむなしさもやがて雪が解けてゆくように、
春の温もりのなかに・・・・。
少ししんみりした気持ちで庭に出てみると、サクランボの花が、
一片、また一片、花びらをひらひらと散らして、、、、雪の降る
町ならぬ、白い花の降る庭。いつの間にか雪のように散り敷い
た花びら、、、、。
繊細な花びらを手に受けて匂いを嗅いでみる。
雪は匂わぬ花、不香(ふきょう)の花と呼ばれているけれど、我
が家の庭にふる雪は、ほのかに香る、美しい花ふぶきでした。
















