角田光代さん。

久しぶりに読みました。

最近は女流作家ばかり

読んでいます。


この小説は短編集です。

少し不幸な女性ばかりが

主人公です。




それぞれの女性が

何か満たされない気持ちを

抱えながら生活しています。


ドラマのような

小説のような

劇的な出来事は起こりません。


そこにリアリティがあって

それが角田さんらしいな

と思います。






この小説を読むのは2回目です。

しかし新鮮な感動を覚えました。


この小説には

2人のヒーローが存在します。

主人公と、狛犬のジョン。


単なるファンタジーではなく

ミステリーでもなく

2人が心を通わせていく様を描く

ヒューマンドラマだと思います。




切ない終わり方でした。

友情のその続きが読みたい。

そう思わせてくれる小説です。



超スローな

ロードムービーです。

僕はこの作品が好きです。






主人公は73才の老人。

地元のパブで、仲間と過ごすことが

好きな人です。


兄弟の危篤の知らせを聞き

500㌔離れたウィスコンシンに

行くことを決断します。






ちなみにこの老人も

身体はボロボロです。


壊れかけの芝刈り機を修理して

ゆっくりゆっくり

進んでいきます。


途中で壊れたりします。