大きなテーマで言えば

親子関係。

主な登場人物は

複雑な親子関係を経験している人ばかり。


その中で、殺人が起きる。

そこに至るまで、複雑な事情が

絡み合う。




加賀シリーズだと思って手に取りましたが

加賀恭一郎はチョイ役でした。

その従兄弟である松宮が主人公です。


ある家族の不幸から

物語は始まります。


両親の仕事の関係で、里帰りできなくなり

小学生の姉弟だけで帰ることになります。

その姉弟が被災、そして亡くなります。


絶望した両親は、やがて

新たな子供を作る決心をします。

クリニックに通い、対外受精を試み

成功します。


その後、衝撃の事実が告げられます。

他の夫婦の受精卵と

間違えている可能性があるというもの。


しかしその夫婦は

産むことを決断します。


産まれた娘が中学生になった頃

母親が白血病により亡くなります。


父娘関係に悩んでいた父親は

娘の本当の母親と出会います。


その後殺人が起きます。




主役である松宮のサイドストーリー

それも複雑な親子関係のもので、、

説明が終わりそうにないので

ここまでにします。



殺人に至るまでには

とても嫌な気持ちになる背景が

隠されていました。


内容に引き込まれて一気読みしましたが

できれば殺人のない

ハッピーエンドにして欲しかった。

それでも充分に楽しめたはず。。


今は殺人事件や、ミステリーが

気分じゃないんだと思います(笑)