壮大なアニメーション作品です。

物語のスケールが大きいほど

脚本や心理描写がおおざっぱに

なりがちです。

しかしそういった細かな描写も

丁寧に描かれています。




すずめは、幼い頃

東日本大地震によって

母親を亡くしています。


独りぼっちになったすずめが

草原で母親を探しているシーンから

物語が始まります。




高校二年生になったすずめは

草太と出会います。

草太に巻き込まれる形で

戸締まりの旅に出ます。

しかしその戸締まりの旅は

自分自身を救うためのものでも

ありました。




愛媛で出会う同級生

愛媛から神戸に帰る家族

そのどれもが魅力的な人たちで

ホッコリします。


加えて、すずめを育ててくれている

叔母さん。

草太の大学の同級生も

必要不可欠な存在です。




この作品の主要キャラクターには

俳優を起用しています。

それもハマっています。

この作品、完璧でしょう。


途中にジブリをオマージュする

シーンがありますが

それにもリスペクトを感じます。




エンディングも素晴らしかったです。

戸締まりの旅を終え

九州に戻るまでに

神戸と愛媛に立ち寄るシーンが

描かれています。




この作品が一番伝えたかったこと。

それはすずめが幼少期のすずめに

伝えた言葉なんだと思います。