2つの大きなテーマがあります。
一つは
夢の中で起こる戦闘に勝つことで
現実の難局を乗り越えられること。
もう一つは
新型インフルエンザによる
パンデミックにおいての
政治家と民間の動き。
夢の中では3人の勇者が現れます。
①菓子メーカーのカスタマー担当
②都議会議員
③ダンスボーカルグループのダンサー
同じ夢を見る3人によって
物語は進行していきます。
意図的だと思いますが
ダンサーは
三代目の岩田さんのイメージそのものです。
新型インフルエンザの存在が確認され
徐々に広まっていく模様が描かれていますが
これはコロナが広がり始めた状況と
酷似していました。
〇〇町からコロナに感染した人がいるらしい。
どうやら海外に行った際に感染したらしい。
のように、離れた場所から
公開処刑が行われている感覚。
無責任に。
後に全国に広まり
誰もが感染するようになりましたが
2019年当時は
どこか他人事に感じていたのを覚えています。
新型ウィルスのワクチンと治療薬が
秘密裏に開発されていた。
しかしある政治家の思惑によって
その存在は隠されたいた。
伊坂幸太郎が書くと
本当にそんなことがあったのでは?
と思ってしまいます。
凪良ゆうを読むとなぜか
伊坂幸太郎が読みたくなります。