事実と真実は違う。
一気読みしそうになる気持ちを抑えて
じっくり読みました。
序盤から引き込まれていました。
タリーズで集中して読みたいと
思っていましたが
思いの外BGMが大きく
ノイズキャンセリングのイヤホンを
突き抜けてきました。
本当はここで読了したかったのですが
家に持ち帰りました。
少女誘拐犯と、被害者である少女
時を経て、二人は再会するのですが
恋人からの妨害や、消えない
デジタルタトゥーによって
平穏は訪れません。
しかし、事実と真実は違う。
真実は二人の中にだけある。
これだけ重いテーマを扱うことで
嫌でもバッドエンドを想像してしまいます。
しかし、ホッとするエンディングを
迎えます。
それだけで
二人、そして読者は救われます。
わかりやすいハッピーエンドに
ならない所が、物語にリアリティを
与えています。