事実というものは存在しません
存在するのは解釈だけです
ニーチェ
主要な登場人物は3人
①両親を亡くした10歳の女の子
②その子の母親の元旦那
③②の同級生(ゲイ)
この3人の共同生活を中心に
物語が進行していきます。
この3人の主観が中心に描かれている
と思っていましたが
しっかり描かれているのは
③の男性だけで、他の①②の人物の描写は
おまけ程度でした。
その代わり
同じマンションに住む39歳の女性
昔そのマンションに住んでいた
33歳の男性
この2人の主観が描かれています。
特に印象深かったのは
39歳女性のシーンです。
地味な高校生活を送っていたが
爽やかな好青年と両思いになり
今まで想像していなかった
華やかな青春を過ごす。
そんな時に彼が
交通事故で亡くなってしまう。
それから20年余り
その彼を忘れられないでいる。
その時近くにいた3人とのふれあいで
心境が変化していくのですが
大きな影響を与える訳では
なかった気がします。
大切なことは、自分で気づくということ。
その人が必要ないと決めたこと
それは世間体でした。
主要な3人が
とても素敵なキャラクターで
その関係性に憧れます。