まっつんのブログ。
凪良ゆうを好きになったきっかけは
ユーモアのあるライトな文章でした。
それとは対照的に
滅びの前や流浪の月など
重い題材の作品もあります。
この作品も後者の部類になります。
高校生の頃に最愛の人と出会い
環境の変化や人格形成に伴って
別れることになる。
しかしお互いのことを忘れられない。
要約すれば、このような内容ですが
ただの恋愛小説で終わらないのが
凪良ゆうなんだと思います。
子離れできない親の足枷
漫画の世界での成功と挫折
小さな島での生きづらさ
そういったサブテーマが
とても丁寧に描かれていることで
本題となる2人の恋愛模様が
よりリアルに感じられます。
舞台は長崎県の五島列島
中学生の合唱部を描いています。
2人の生徒が軸となって
物語は進んでいきます。
1人目はコミュニケーションが苦手な
男の子
発達障害の兄を持つことを隠し
いつもひとりぼっちでいます。
偶然が重なって、合唱部に入部します。
2人目は家庭環境が複雑な女の子
父親が愛人をつくり家を出ていったことで
男性不信になります。
その2人の主観が交互に描かれています。
中田さんの書く小説に
いつも感動しています。
主人公は二十代の男性
教師をしていたが、生徒と問題を起こし
辞めることになる。
旅好きの友人から
長期間の宿泊ができるホテルが
ハワイにあると聞き
そこに行くことになる。
そこは日本人の夫婦が経営していて
日本人の宿泊客が数名いる。
しばらくして、事件が起こる。
恋愛の要素がありつつ
ミステリーの要素もあり
引き込まれました📖

