ながら運転は社会問題の一つという意味合いで大きく報道されています、真面目に前を見て歩かない歩きスマホ、前を見て車や自転車を運転しない「ながら運転」は、事故を誘発して死亡者や怪我人という犠牲者を出しています。
繰り返し犠牲者を出しているのに無くならないのは不思議なんですが、同時に二つの事を実行しようなんて、器用不器用にかかわらず意識や集中力に限界があって一つの事にしか向いていかない使用になっているのでながらなど無理なんですが、脊髄を不完全に損傷してしまっている状態の人の場合は、接続は完全には切断されていない状態で保たれている状況で同じ病態や診断名を宣告されている人でも症状の出方は色々なので個人差が大きいので一律には一括りにしてしまって同列には語らない方が適切なんですがながらという状態が成立してしまうので私の場合という意味合いで個人の一つの状況を幾つか例を出しながら書いて解説していこうと思う。

背景に存在してしまっている神経障害性疼痛や痙性を主になる症状として慢性的に感じながら生活していかないといけないので、毎日行う簡単な動作でも高度な動作でも受傷前は脳内で思って考えていた動作が反射的に体が動いて成立できていた状態が、受傷当初から現在までほぼ同じなんですが失敗したり不完全だと感じる回数の方が増えてきていると感じる。

晴眼者の健常者の場合は、目で見ながら手を使って動作を行なっている人の方が大半だというのが勝手な憶測なんですが、生まれつき目が見えない自分の場合は手で直接物に触れた後の感触で妥当なのか間違っていて正しくないのか修正が必要でおかしな状態なのかの状況判断を正確に下す必要がありますが、脳の命令を体に電気信号という名目で伝える神経系統を司る司令塔の機能が不完全に損傷してしまって壊れて機能していないか不完全な状態なので、直接物に触れているという正常な感覚と神経障害性疼痛や痙性が出現した時の明らかに異常な感覚を時間差で混合して一緒に感じてしまっている状況なので、正確な判断を下すのに長い時間がかかるか、正確に判断を下せない異常事態が発生してしまっている状況なんです。

男性の場合は髭剃りや歯磨きは毎日行います、髭剃りを行なう場合は電池が本体に入っていて線をコンセントに接続した後に線の一方を本体の後面の穴に接続して充電を行なった後に、本体を線から外してシェーバーを使って髭を剃って整えます。
鏡を見ながら髭を剃って整えられないので、右手で本体を軽く握って電源ボタンを押した後で、振動して動作して動くシェーバーのヘッドをお顔の皮膚に軽く当てて押し付けないように滑らせていくと、気持ち良く剃れているぞという爽快な肌触りの感覚を感じるので、顎の下や鼻の下や頬周囲を繰り返し滑らせて沿っていきます。
色々な方向や角度から短い髭や長い髭が生えているので、癖髭と呼ばれる生え方が変わっている髭は顔の形を意図的に変えながらシェーバーのヘッドを移動させて持っていったり、際剃り刃を出して長い髭は処理して剃ります。
同じ動作を繰り返し行った後、最後に顔の皮膚に直接手を触れてみて、剃り残しの有無を発見するのですが、一目見て発見するのと手で触れて発見するのとでは単純に両者を比較した場合前者の方が速くて正確なんですよね。
健康な受傷前は特別感覚が秀でていて優れているわけではなかったのですが、直接物に触れた時に異常な感覚は一切感じない状態だったので手に伝わってくる感覚は一つで伝わり方も一定していて鮮明だったのですが、受傷した後は歪んだ画像を見たり雑音を聴いた時と同じで感じ方が狂って伝わって来ていると書くのが一番正解に近い書き方だと思って書きます。

歯磨きする場合は、目で見ながら適量の歯磨き粉を市販のチューブから押し出した後に、いつも使っている自分専用の私物の歯ブラシの上に載せられません。
乾いてる綺麗な清潔な状態のブラシは置いておいて、左手全体で歯磨き粉が入ったチューブを軽い力を加えて握って右手で先に付いている蓋を開けます。
少しずつ歯磨き粉を押し出して適量を出して右手の指先を開いている蓋の先の出てくる穴に触れておいて、適量の量を指先で感じる感覚だけで判断する必要がありますが、軽い力を加えて押し出しているだけなのに痙性が出現している影響で、大きな力を加えているのと同じで必要以上の量を押し出してしまっているのに後から気ずきますが、押し出してしまった歯磨き粉を後から戻せないし指に一回触れて付着した歯磨き粉は歯に直接載せた後に少し熱いお湯で指を綺麗に擦って洗わないと綺麗に取り除けないので扱いが厄介です。
手は目の代わりだと言われる全盲の人は多いですが、直接物に手で触れた時に感じる触って触れた場合に感じる感覚を主になる情報という名目で判断を下しながら生きていかないといけないのですから、誇張して自らの能力を自慢してすごいでしょうって言っているとは思わないし感じないんですけどね。