中高生の間は少しでも人より秀でていれば大満足という完全な自己満足な思想に洗脳されてしまっていたので、個人の成績や活動を材料に競い合っていました。
誰が上位で誰が下位の位置であっても放っておけばいいんですが、言い始めると仲が悪くなるので知らん顔をして直接話題には触れませんでしたが、当事者同士で話題にしなくても誰かが噂として流していたみたいで保護者の方は結果を知ってるんですよね。
英語や数学がいくら得意でも直接仕事に役立つ場合は少ないので競い合ってる仲間に加わってまで競い合うなんて馬鹿らしいだけなんですけど、学校という社会はお勉強の成績が良ければ周りからちやほやしてもらえる場所ですし、成績が優れていて模範的な生徒が大好きな先生からも特別扱いしてもらえるので自己評価を上げたくて当人はいい人に見られたいから燃えるんでしょうね。
塾まで通って迄秀才という位置を維持している子は複数人いましたが、自分は不器用な方だったので遅れを取ってしまっていました、秀才君や秀才さんが合格したのに自分だけ不合格という結果になっても過去記事で紹介した塾の先生は競争心を少しは持たないとというだけで説教されない人だったので気楽でしたが、親は後出しでうるさく言ってきたので鬱陶しかったですね。秀才という友は秀でているのを武器にして色々言うわけではないお鼻が高くないおとなしい性格の子が多かったんですけど誰が合格して誰が合格しなかったか、結果を常に気にしている知りたがりの子もいたので、水面下で何を言われていたかは知りませんが波風も立たずに学生時代の良き友として学び舎で過ごせる良き仲間だったと私は勝手に思っていますが、おそらく彼らは当ブログの存在も知らないので記事を読んでくれてない確率の方が大きいので、私の推測が正しかったのか間違っていたかは分かりません。
リアルで記事を読んでくれての感想という反応を期待してるんですが…。
英語のクラスがお勉強中心のクラスの方にクラス分けされて、実力を養わせるクラスですから担当教員に受験してはと提案されました。
受験勉強は学校の授業では教えてもらえないので、塾に通っていたので先生にお願いして解説授業をしてもらいましたが、対策と傾向に慣れて容量を掴んでしまえば真面目に取り組めば合格できるんですけど、掴めていない場合は真面目に取り組んでも不合格という結果です。過去に出題された問題が点字で印刷されていて点字図書館から期限付きで借りられるんですけど、活字の分量の1.5倍くらいの分量を読んで点字用紙という紙に選択した回答番号を書く形式なんですけど、膨大な分量の問題文を最初から最後まで点字に指で触りながら内容を読んでいくのは、幼い時からずっと点字を使っていて慣れていても疲れます。
効率良く回答する方法を探りながら傾向と対策にも慣れるという準備をして試験本番に臨むんですが、試験当日は日曜日という場合が多かったですね。
簡単な試験の場合は午前中に、上級の試験の場合は午後に行われていました、試験会場は校舎内の教室を開放しているので、日曜日にも仲が良い友達と話せるのは楽しかったんですが、同じ教室で後輩と一緒になると恥ずかしかったですけど、他校の人と交流できるのも楽しみでした。
先生の方も実力が足りない子に受験してはなんて言わないでしょうから実力者たちが集まってくるんですが、受験番号順に机は並べてありますから教室内では他校の生徒と自然に隣り合わせになるわけです。
休憩時間内は邪魔にならないように皆気を使って静かにしてしまっていますが、点筆という点字を打ち出す道具が床に落下して転がる音だけが室内に響きました。
点字使用者ばかりの受験生ですから、転がってる点筆を探せる少し見えている人は存在してないんでしょう。
自分も過去に同じ失敗をやらかしたので糸で繋いでおいて予備も持っていたので、「よかったら使って、反響音だけで動いて探すより試験監督の先生に後から言って探してもらった方が見つかる確率は高いから」と予備の点筆をこれと言っても分からないので直接音が聴こえた方向の机に座っている人に手渡ししました。柔らかい手だったので女子学生でお礼を言われて、「何か落として何処かへ転がっていっちゃったら困るよね。」って近い年同士の複数人で盛り上がって会話が弾みました。
大人の齢の受験生はいなかったので皆中高生だったので他の話題にも話が発展しました、試験監督としてこられた先生も盲学校出身で自分の盲学校に就職された若い女の先生だったので○○先生という共通点が生まれました。
その先生は理療化で私は普通科に在籍していたので直接教わるのは数年後になりますが、出身校の生徒さんたちと楽しそうに近況などをお話しされているのが印象的でしたし、床に転がったままの彼女の私物も弱視の先生だったので見て見つけていただきました。予備を借りても丸型だったり角型だったり形にも種類があって個人の好みもあるし使い慣れていない使い勝手の悪い予備の物を使ってと勧めるのも初対面の人に対して申し訳ない気持ちだったんですが、私物を探そうと必死になって動いた結果手や足で触れてしまって転がっていってしまえば行方不明のままですし、点筆が見つからなければ点字用紙に点字が打ち出せないので回答番号が書けませんから使い勝手が悪いのを承知で貸したわけです。「ありがとう、貸してくださって助かりました」とお礼を言われたけど、「僕も同じ事をやらかして苦労したから貸しただけだよ、見つかって良かったね、試験頑張ろうよ」と言い返しました。
試験が終わったら同じ学校の生徒さん同士で固まって帰っていかれましたが、本当は近くのコーヒー屋にでも誘いたかったなあと後輩に冗談を言ったら、学校の評判に係るから止めた方がいいですよと忠告されました。
筆記試験の後はカセットテープに録音された問題文を耳で聴いて回答用紙に番号を書いて回答するリスニング方式の試験、二次試験は面接で入室したら会話は日本語ではなくて英語会話の面接方式で対面しての面接の力を試されるので緊張しました。
筆記試験を通過して面接試験に進んで母校の試験会場に行ったら、他校の人も受験に来ていて順番を待っておられて「面接初めてですか?」と聞かれたので、初めてなんですよ、緊張しますよねと返答しました。校長先生が登壇されて受験生の様子を引き合いに出してお話しされてる先生がおられました、受験生同士が交流目的で談笑している態度が悪い、受験生だったら一つでも必死に単語を覚えている姿が見られなかったのが気に入らなかったようですが、頼みもしてないのに皆の前で引き合いに出してまで話す内容ではないんじゃないか?、学校では偉い先生かもしれないけど楽しく談笑するのが何故悪いのかと強い違和感を感じました。
今回はどうだった?、not passだったとかpassだったよという感じのやり取りなんですけど、合格不合格通知は点字で通知されるわけではなくて活字で通知されてきますから、全盲の場合は誰かに代わりに活字を読んでもらう必要が出てきます。
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障害というハンディーを抱えてしまうと何らかの制限が加わってくるのでできる事よりできない事の方が多いですから、勉強でも音楽でも何でもいいので秀でているものを作っていい意味で個性に変えて生かしていって形にできるのが理想なんですけどね、試験合格も目指した結果が出たわけですから、塾の先生にも報告してショートケーキを囲んでお祝いしましたけどね。