漫画読みました。(テニスの王子様) | ブリキッツ-blikitz-

漫画読みました。(テニスの王子様)

選手にボールをぶつけて体力を削り取るテニスゲーム「テニスの王子様 Smash Hit」
をプレイすること幾日か。

コナミ
テニスの王子様 Smash Hit!(コナミ殿堂セレクション)

ペアモードでプレイしてても誰が誰だか、キャラクター同士の相関関係がさっぱり見えてこないので、
近所に漫画版を読みに行きました。
最初はアニメを観ようと思っていたのですが、レンタルショップに行ってみると、ずらりと全58巻(だっけ?)
圧巻です。無理です。1本100円セール中だって6000円しますよ。

アニメなら、何か別な事をしながらでも、適当に流しておきゃいいやと思ったのですが、ちょっとお財布に優しく
ないので諦めました。そもそもこれ、家の近所じゃビデオ版しか置いてないよ。
DVDなら自室のノートで動くけど、ビデオとなると居間にあるデッキを使わなきゃならないのでパス。
夜一人でこそこそテニスゲームをやっている身で、すでに恥はかきつくしたかと思いましたが、やはり
それはそれ、恥ずかしい。



そんな訳で漫画版にトライ。37巻まで揃っていたのですが、取りあえず最初から黙々と読んでみる。
うそ、面倒になって飛ばし飛ばし読んでました。

最初の部分は映画を観ていた事もあって、飛ばしながらもよく分かりました。
主人公のリョーマ君が意外と茶目っ気があって、この辺映画版のキャラはだたのスカしたガキだったので
こういうのも良いなぁと思ったり。映画は映画で、アレで良いです。上手くキャラの描き分けが出来てるし。
ヒロインも登場。ゲーム「Smash Hit」には出てきませんでしたね。映画に出てきたのは別の子だったし。
この子も出してあげれば良かったのに。


初期だからか何なのか、絵があんまり上手くないなぁと正直思います。
顔が可愛くない。これでよく同人人気があそこまで出たもんだと、今更ながらちょっとびっくり。
しかし流石プロなだけあって、テニスラケット・テニスシューズなどの小道具はとても詳細に描かれていました。
でも無駄な見開きや大ゴマの多用は止めた方が良いんじゃないかなー。読みにくい。
初っぱなから飽きてきて流し読みモードになってきてしまいましたが、取りあえずゲームにガイド役として
出てきた二人(不動峰中の伊武くんルドルフ中の観月くん)の所はちょこちょこ読んでみたり。
あとwikipediaも見てみたり(笑)



伊武くんが実写版映画のどのシーンで出てきたのか、漫画を読んで何となく分かりました。
リョーマくんがテニスラケットを折って、目を怪我したところですね。
この伊武少年「スポット」という魔法(追加効果:腕けいれん)が使える為に、ラケットの握りが甘くなって
手を離してしまった→手から離れたラケットが支柱にあたり、跳ね返って顔面直撃、という感じ。

観月くんの方はやはり映画には出てませんでしたね。
映画の範囲が登場巻に追いついていないのかと思っていましたが、単純にカットされただけのようで。哀れ。
しかしこの観月くんが通う「聖ルドルフ学院」の話、私けっこう好きでしたよ。
みんな普通のテニスしてるし。


ルドルフというと、赤鼻のトナカイさんの名前ですね。
「ルドルフとイッパイアッテナ」という絵本(こちらは猫の話)もあります。バイト先の小学校低学年クラスで
この2~3月辺りちょうど国語でその話やってたので、なんか変な感じ。

杉浦 範茂, 斉藤 洋
ルドルフとイッパイアッテナ
(なんとも可愛くない表紙……笑)

それはともかく、この「聖ルドルフ学院中学」は創立5年という大変歴史の浅い学校で、それ故スポーツで
アピールを図ろうと地方から優秀な選手を引き抜いて来ているということらしいです。
その引き抜かれメンバーを「補強組」、元からいた部員を「生え抜き組」いうのだそうです。
青学陣がそれを聞いて、「何ソレ、そんなの部活じゃないじゃん」と言ってますが、確かに。
でも手塚ゾーンとか白鯨とか空中回転とかも部活じゃ教えないから


そんな補強組には、自分のカウンター技に「白鯨」とか名付けている面白い人の弟・不二裕太くんもいます。
彼の方は兄貴と違って「ツイストスピンショット」という至極まっとうな名前の(でも言いにくそうな)技を
持っています。てっきり兄ちゃんとセットで「黒龍」とか出してくるのかと期待していたのに。
この不二裕太君がルドルフに転校したのが一年の初秋
回想シーンによると、テニススクールに通っていた裕太に声をかけたのが、たまたまメンバーに欠席者(野村)が
出たために奇数になってしまったルドルフメンツ(観月木更津柳沢)。
観月いわく、自分たちは補強組として、この秋からルドルフに転校してくるのだとか。
で、一足早くスクールに通って練習をしているらしい。月謝学校持ちで習い事ですよ。すげーなぁ。
それ以上に、私立通ってテニススクールにまで通わせて貰える裕太はセレブですね!
「天才」と称される兄貴と比べられる人生に疲れた齢12歳。
なんで兄さんと同じ学校に行くんだ……。これが公立なら分かるが、そんなに比べられるのが嫌なら
他の私立中学を受験するなり、青学しか受からなかったのなら地元の公立に行くなりの選択肢はないの?


この回想シーンの時点で、裕太 一年、観月他 二年。
秋と言う事で、当然大会は終わっていますから、ルドルフが今のメンバーで大会に出るのは、
この青学戦が描かれた裕太 二年、観月他 三年の年が初めてということですね。
観月の設定では、ミッション系の学校であるルドルフでのクリスマス礼拝で、賛美歌独唱を二年連続で

つとめたというのを見た気がしたのですが。 物語上、観月くん三年生の夏、この時点で二回ということは、

当然、一年時と二年時。………え?あれ?

観月くんは一体、いつからルドルフにいるんでしょうか。二年の秋に転校してきたんじゃないの?



面白かったのが、赤澤部長と二年生の金田くんのダブルス。
シングルスプレイヤーとして名を馳せた赤澤くんをあえてダブルスに起用した観月マネージャーの思惑と、
それに対して信頼を寄せつつ、いざ試合が始まった時に独断専行してしまう赤澤くんのキャパシティのなさ、
それと同時に、部長としての「自分がなんとかしなければ」という想いが格好良かったですね。
深読みしがいがあるってもんです(腐女子的な意味でなく、行間を読むって感じで)。
そんな赤澤に対して、同じ生え抜き組である金田くんが後輩ながらも部長をいさめ、怒鳴りつけるシーンは
かわゆかったです。すごい部活って感じがする。



次にもういっちょダブルス戦、木更津柳沢という本来のダブルスペアと、青学から海堂桃城の二年生ペアが
対決。
テクニックでおすルドルフチームだが、桃城の放ったスマッシュが柳沢の顔面を直撃して棄権負け。
危ないよ!
とはいえ、折れたラケットが刺さり「まぶたの上がざっくり」だったリョーマが試合続行するのを止めなかった
青学よりも、人の心を持っているような気がします。
不名誉な勝利ながらもわき上がる青学チーム。そこは喜んじゃ駄目!


ルドルフも、観月の言いなりチームかと思いきや、部員それぞれがきちんと自我を確立していて良い感じです。
あんまり強そうなキャラでもないけどね(笑)

この木更津柳沢のペアにしても、避けるようにと教えられていた海堂の得意コースにあえて返して

勝負してみたり、純粋にテニスを面白がっている様子が好きです。
裕太リョーマのシングルス戦でも、負けがこんできた裕太観月が、リョーマの左顔面を(例のラケットでざっくり
やった方。怪我は完治していても恐怖心はなかなか消えないだろうということで)狙えと指示するも、
裕太は強い選手と当たって、真っ正面から戦いたいとそれを拒否するとかね。

兄貴の影が常に付きまとっていた裕太に、「強いのはアンタの兄貴だけじゃないだろ?」と自信たっぷりに
言ってのけるリョーマくんも結構格好良かったですよ。
彼には親父がいて、でも自分が目指すのは「親父より上」ではなくで「頂点」だということでしょうか。
裕太が、「兄貴」の壁をぶち破るシーンが見所ですね。
そんな好きなシーンなんですけど、ゲームやってると未だに「兄貴を越える!」とか台詞があって萎えます。
兄貴はもういいよ。もっと高見を目指すんじゃなかったのかお前は。
未だに兄貴に囚われてる裕太…というか、兄貴を乗り越えた設定を忘れられたことに虚しさが漂います。



この対リョーマ戦、裕太の「ツイストスピンショット」が活躍するわけですが、どうもこの技、中学生の未成熟な体で
繰り出すのは負担が大きくよろしくないんだとか。
他にもヤバそうな技はたくさんあるのに、ピンポイントでそれだけ駄目なんだ(笑)
それを見抜く青学監督リョーマくん。それぞれ、マネージャー・観月裕太に忠告するも、鼻で笑われたり

無視されたりと散々。観月はそんなことはハナから承知の上で伝授していたという非道なお答え。

教えたからには観月もこの「ツイストなんちゃら」が使えるはずでは?と思うんですがどうなんでしょう。
それはそれとして、すぐに選手生命断たれるようなのはルドルフにとってもマイナスなんじゃないでしょうか。

観月が、自分が卒業した後のルドルフに興味がなく、その時三年になっている裕太の腕がどうなってもいいと

思っているというのなら何となく分かるんですけど、ルドルフって高校もあるんじゃ?ないの?


エスカレータで進学するのであれば、最低でも三年後まで、(観月が高校二~三年の時には

裕太も一~二年生として)同じチームに所属することになるのに、エースを自ら負傷させるようなことを

するもんなんでしょうか?
観月自身が、裕太を「対手塚用に仕上げてきた」と言っているのに。高校上がってもやらせるつもりだったんじゃ
ないの?ここでルドルフが青学を破ったら、青学は敗者復活戦で上がってくるしかないわけで。
それともその可能性大として、関東大会、全国大会であたる事を見越しての発言だったのでしょうか。
なんにせよ、使い捨てと言うには使用予定期間が長すぎる裕太くんです。
観月無能なのか作者が阿呆なのか。



「ツイストスピンショット」に関係したお話はちょっとしっくり来ませんでしたね。
裕太の真っ向勝負話は良かったのに。あとがないルドルフ陣が裕太に勝って欲しいのは分かるし、けれど
テニスを大切にしている裕太の気持ちも理解できるし。
そもそも、悪役にまわすには「体に負担をかける」という理由は弱いんだよ。
映画版では青学の現・柱、手塚部長が肩だか肘だか壊してましたが、それに伴い医師から使用禁止を告げられた
「零式ドロップショット」というボールが跳ねない技をその後もガンガン使ってましたからね。
青学の監督も、余所の選手に忠告する前に、自陣の部長のダメージに気づいてあげましょうよ。



肘に負担をかけると分かっていながらも使い続け、結局は跡部戦で倒れてしまう(映画版)手塚ですが、
その時には青学の選手が「手塚ーっ!」てコート内に走り寄る、なんか感動的なシーンになっていたのに、
さらに跡部との対決を続けようとする手塚に対しても優しく送り出してあげてるのに。


何としても今の青学チームで全国に行きたいんです」と無理をした「手塚」と、
兄貴にテニスで打ち勝ちたいんだ」とがむしゃらだった「不二裕太」にどんな違いがあるんだろう?
主人公サイドがやると感動的で、敵サイドがやると姑息な手ってのもなぁ。


勝利に執着した観月くんでしたが、裕太が負けた時点でもうルドルフの敗北はほぼ決定事項。


         ルドルフ       青学
ダブルス2 木更津・柳沢 ×-○ 桃城・海堂
ダブルス1   赤澤・金田 ○-× 大石・菊丸
シングルス3     裕太 ×-○ リョーマ


シングルス2       観月 - 不二
シングルス1       野村 - 手塚


この時点でルドルフ1の青学2。先に三勝した方が勝ちなので、裕太が負けた時点で、観月がどんなに

頑張ろうとも大将戦にもつれ込むことは確定しているわけです。
しかしですよ、青学はどん尻に部長・手塚が控えてるのです。
選手層の厚い青学と、ゲームでもいなかった事にされてるようなキャラ(野村)がレギュラーにいるルドルフ。
(私のやった「Smash Hit」では野村くんがのけ者にされてましたが、「ドキドキサバイバル」ではそれに加えて
木更津くんも忘れられていたらしい。)


コナミデジタルエンタテインメント
テニスの王子様 ドキドキサバイバル 海辺のSecret
野村くん木更津くんが忘れ去られ、柳沢くんが攻略対象外だった怒気鯖。鯖もお怒りですヨ!)

そんな訳で、ルドルフチームは最初からシングルス3までで決めてしまおうと思っていたわけです。
事実、「シングルス1は捨て駒で良い」とはっきり言っちゃってる訳ですからね。
野村くんが可哀相でなりません。

獣医マンガ()「ワイルド・ライフ」で主人公の手に掛かると必ず動物が助かるように、
庭球マンガ()「テニスの王子様」で手塚部長は負けちゃいけないキャラクターです。
たまにはズタボロにやられてみると面白いとは思いますが、とにかく手塚くんはイレギュラーな強さを持つ

キャラクターなので、シングルス1は能力差から見ても手塚の勝利は確実です。


ルドルフの勝利を唯一絶対の目標に掲げてきた観月くんが、このシングルス2にそこまで躍起になる理由が
イマイチ分かりません。彼も心の奥底では純粋にテニスを愛していたんだ、というような

美しい締めが待っているのかと思いきや、そんなんでもなかったですしね
なんかすっきりしない展開でした。



青学を正義とした、勧善懲悪として読まないとフラストレーションの溜まる漫画ですね。
ちょこちょこ設定としては面白かったり、割とちゃんとしたテニス漫画だったのが意外でした。

映画版やゲームでは、爆発したりラッキーでアウトにさせられたりしたので。
今回はこのルドルフ戦が描かれた8巻くらいまでしか読んでないんですが(+20.5巻の設定資料巻)、
余力があったらまた読み飛ばして見たいと思います。


コナミ
テニスの王子様最強チームを結成せよ!(コナミ殿堂セレクション)
買ったからにはこれもやろうと思います。その内に。