スポーツの楽しさと向き合うには | あ、どうも!瀬田のお便りです。

あ、どうも!瀬田のお便りです。

DURCコーチの徒然なるつぶやきをお届けします。

いつもお世話になっております。
金野です。

 

先週末、クリスマスイブに女子選手で大阪市立大学ボート部さんをお訪ねしてまいりました。
高瀬女子主将の国体出場がご縁で、今回の運びとなりました。
関わりいただいた皆様、ありがとうございます。

大阪府桜ノ宮駅すぐにあります、大阪市立大学艇庫。
高層ビルが立ち並ぶ中、流れる川に艇を浮かべ、朝夕と2回乗艇練習に励みました。

 

※集合写真です!!

3艇のW4X+、選手は各大学2名ずつ。
エルゴスコアからどの艇も同じくらいの出力にあるようにクルーを編成し、蹴りだし。
午前中は片道1000mほどの水路をノーレストで90分間、午前はひたすらに往復。
お互いが意識してきた点が異なるためか、うまく進まないときや、揃わないときがあったようですが、どの艇も力強く、漕ぎ進めていました。


混成クルーになると、少しの緊張と「負けてたまるか!」感が出てきますので、いい出力が出せているようです♪

大阪市立大学の今井コーチは、その揃わない状況について、以下のようにアドバイスされていました。


「揃えようとするのではなく、自身が思いっきり強く長く漕げるように意識して取り組もう」


ボートの根本が、合わせることではなく、速く進めることに焦点を当てた、的確なアドバイスだなと感心しながら伴チャリしていました。

 

※2福井、B西田が乗っています。

※S高瀬が乗っています。

 

思いっきり漕ぐためには、自身が選手やブレードではなく、「艇」に合わせていかなければいけません。


極論を言えば、目をつぶっていてもシートやブレードワークは揃うはずです。
それくらい、自分のシートを感じることは重要なこと。

 

また、わずか90分の練習の中でしたが、選手の表情が非常にイキイキとしている点がとても素敵でした。
普段の練習であれば、どこかしら「しんどい」「つらい」「けどがんばるんだ」という、表情が垣間見えます。
苦しいことを乗り越えた先に、栄光が見えているのは確かです。
しかし、今日の練習では、その「苦しさ」が全く感じられなかったように見受けました。

「混成クルーってめっちゃ楽しいですね!」
「全然ポイント違うんですけど、それぞれの個性をすごく感じながら取り組めました」

と、選手なりに練習を分析してくれています。


ここで一番大切なことが、
「めっちゃ楽しいですね!」
ということ。


ボート競技を、「楽しい」と思える瞬間を見いだせたこと。

おそらく、普段の練習以上にレストも少なく、バランスも良くなく、緊張感もあり、慣れていない道具で、舵手もいて妥協できない環境、と厳しい状況だったと思います。
それでも、出てきた答えは「楽しかった」。
全力でやった、でも楽しい。
これが、本当にスポーツで一番大切なこと。


手を抜くのは簡単です。
遊びでやれば誰だって楽しい。
真剣にやって、楽しさを見出すためには、一定以上のレベルでないと難しいかもしれません。
自分のできることと、できないこと。
たくさんの課題が見つかり、それをもっとよくしてやろうと、もっとうまくなりたいな、と考えて進みだすことが、成長の一歩に繋がります。

そんな機会をつくってくれた、大阪市立大学ボート部さんに、感謝申し上げます。
ありがとうございました。

 

 

受動的なだけでは見つからない楽しさを、積極的なアプローチで見出していけるチームであってほしいなと思います。
今回は桜ノ宮でしたが、来月は瀬田で並べを中心に合同練習会2を実施予定です。

年末の練習は12月29日まで。
今週もその笑顔で、頑張って行きましょう。

 

▼大阪市立大学漕艇部
ocurc.org

 


金野