スイス 小学2年生の性にまつわる教育
今日は夜の七時から保護者会がありました
第一回子供への性教育についての話でした。
日本の学校で行われる性教育は、男女の性差を教えるというような感じですが、
こちらの性教育というのは
・他人を尊重する
・違いを認める
・自分の身体を大切にする
という視点から入るのです。
とても自然で良いと思います。
それに加えて、悲しい事に
・性的虐待から身を守る
という項目もあるようです。
そしてこれらの項目を、学校で行うのではなく
各家庭で行うので、今日は親の勉強会だったのでありました。
「子供からの性にまつわる質問に、親は全て答えるべきか」
というテーマで、6人ぐらいのグループになってディスカッションをしました。
みんなしゃべるし、声が大きいし、誰が何をいっているのか全然聞き取れませんでしたが
「この問題は非常にデリケートだから、yes noでは答えられない」
という結論に達したグループが多かったです。
ジュネーブ州からやってきた指導員達がおっしゃるには
子供が男女の違いなどを学習する際の最初のリアクションを否定しないでください
ということでした。
叫んだり、嫌がったり、恥ずかしがったり、という様々な反応
それがその子の持っている性への意識なので、
そこから「みんな自分と同じくらい大切」という感覚へ導いてください
という内容でした。
これは性の教育というだけではなく、とても良い取り組みだと思いました。
しかし自分で教育するとなると、大変です。
という結論に達したグループが多かったです。
ジュネーブ州からやってきた指導員達がおっしゃるには
子供が男女の違いなどを学習する際の最初のリアクションを否定しないでください
ということでした。
叫んだり、嫌がったり、恥ずかしがったり、という様々な反応
それがその子の持っている性への意識なので、
そこから「みんな自分と同じくらい大切」という感覚へ導いてください
という内容でした。
これは性の教育というだけではなく、とても良い取り組みだと思いました。
しかし自分で教育するとなると、大変です。
下の写真は、今日の資料を元に、私が合成して作った資料です
7歳から8歳の子供の教室にはこの類似の物が張り出されています。
その他、教材や本もあって、なかなか興味深かったです。
本屋さんにもこのような資料はあるようです。
親への勉強会はこのあと15歳になるまで5回開かれます。
Veveyの写真と偉いお母さんについて
先日から、娘の学校でいじめられていた男の子
朝の校庭でいじめていたと疑わしい生徒の写真を撮って警察に持って行こうとしていたそのお母さんと、メールアドレスを交換する事が出来たのでお話を聞いてみました。
そのお母さんは、やはりしっかりした人でした。
彼女は赤十字に働く女性で、東ヨーロッパ出身で英・仏は堪能です。
その彼女曰く(というか書くには)
「担任の教師はとても有能だし、教師としての才能がある。だから私はこの一件はすべて彼女に任せる事にしたの。
そして、私が出来る事として、子供達に赤十字に見学に来てもらう事にしたの。
もちろん、息子のクラスだけではなく、他のクラスも呼ぶ事にしました。
赤十字にきてもらって、活動を知ってもらって
弱い人や病気の人を助ける事の大切さ、理不尽な暴力には戦わなければいけない事を学んでもらうつもり。
学校にそのようにオファーを出して、了承してもらったので、もうすぐ赤十字に行く機会があると思います。私はもうこれ以上この件については取り上げない事にしました」
というようなことが書いてありました。
すごいなー
彼女は勤務先の赤十字に掛け合い、協力者を募り、子供達が見学に来ても良い段取をし、学校に提案し、時間を作ってもらう事にした訳です。
本当にすごい行動力だなと思います。多分三日もかかっていないです。
息子のためでもあり、ともに成長するクラスメートのためでもあり、本当に偉いなと思います。
同時に、つい日本だったら、、、とも考えてしまいます。
授業時間数が変わるけどどうする? 引率人数が足りるか? 事故があったら? 保険はどうする?
スイス程の早さでは事が動かないだろうなとも思います。
なので、スイスのこう言うところの臨機応変さはとても好きです。
本当に子供を大切にしているし、勉強だけではなく全人格を育成しようという決断力がかいま見られるところが良いなと思います。
で、そんな彼女が一目置いた担任教師ですが、
その後、例の男の子が教室で
「僕をいじめたら、お母さんに言いつけて、みんな警察に訴えてやる!」
と言ったところ
「こういう軽い嫌がらせは良くある事だから、いちいち警察に訴えるなどと脅してはいけない。」
と言っているそうです。
この教師、若い先生ですが、ぶれないんです。バランス感覚最高。
朝の校庭でいじめていたと疑わしい生徒の写真を撮って警察に持って行こうとしていたそのお母さんと、メールアドレスを交換する事が出来たのでお話を聞いてみました。
そのお母さんは、やはりしっかりした人でした。
彼女は赤十字に働く女性で、東ヨーロッパ出身で英・仏は堪能です。
その彼女曰く(というか書くには)
「担任の教師はとても有能だし、教師としての才能がある。だから私はこの一件はすべて彼女に任せる事にしたの。
そして、私が出来る事として、子供達に赤十字に見学に来てもらう事にしたの。
もちろん、息子のクラスだけではなく、他のクラスも呼ぶ事にしました。
赤十字にきてもらって、活動を知ってもらって
弱い人や病気の人を助ける事の大切さ、理不尽な暴力には戦わなければいけない事を学んでもらうつもり。
学校にそのようにオファーを出して、了承してもらったので、もうすぐ赤十字に行く機会があると思います。私はもうこれ以上この件については取り上げない事にしました」
というようなことが書いてありました。
すごいなー
彼女は勤務先の赤十字に掛け合い、協力者を募り、子供達が見学に来ても良い段取をし、学校に提案し、時間を作ってもらう事にした訳です。
本当にすごい行動力だなと思います。多分三日もかかっていないです。
息子のためでもあり、ともに成長するクラスメートのためでもあり、本当に偉いなと思います。
同時に、つい日本だったら、、、とも考えてしまいます。
授業時間数が変わるけどどうする? 引率人数が足りるか? 事故があったら? 保険はどうする?
スイス程の早さでは事が動かないだろうなとも思います。
なので、スイスのこう言うところの臨機応変さはとても好きです。
本当に子供を大切にしているし、勉強だけではなく全人格を育成しようという決断力がかいま見られるところが良いなと思います。
で、そんな彼女が一目置いた担任教師ですが、
その後、例の男の子が教室で
「僕をいじめたら、お母さんに言いつけて、みんな警察に訴えてやる!」
と言ったところ
「こういう軽い嫌がらせは良くある事だから、いちいち警察に訴えるなどと脅してはいけない。」
と言っているそうです。
この教師、若い先生ですが、ぶれないんです。バランス感覚最高。
写真は再び曇りのヴェヴェイです。
有名すぎる ネスレ社のフォーク
有名すぎる ネスレ社のフォーク
Vevey ヴェヴェイ 遠藤周作について少し(1)
1991年にスイスのヴェヴェイで没した英国人作家がいる。
グレアム・グリーンという作家で、有名なところでは映画「第三の男」の原作・脚本を手がけたことだろうか。
そしてその5年後の1996年に作家、遠藤周作が亡くなった。
翌年の1997年のキリスト教文学会で、遠藤周作の最後の作品となった「深い河」を「失敗作だ」と言っていた、ある教授を私は忘れないだろうと思うけれど、それはそれとして、
ヴェヴェイの事を思うと、グレアム・グリーンを思い出し、そして遠藤周作を思い出すのです。
(ヴェヴェイのレマン湖畔 岩に椅子が置いてあります)
グレアム・グリーンは、ノーベル文学賞にノミネートされつつも受賞しなかった作家として、死後話題になった作家でもありました。共産主義だったり、カトリックに改宗したり、そのあと破門されたとか言う噂が立ったりして、すっかり人が嫌いになったグレアム・グリーンはスイスのヴェヴェイのホテルで一人暮らすようになった。
同じ時代の日本の作家、遠藤周作は、グレアム・グリーンを深く尊敬していて、彼の代表作とも言える「沈黙」はグレアム・グリーンが「権力と栄光」で描いた苦悩を日本を舞台に焼き直したような印象さえ受ける程です。
遠藤周作の死後、棺の中に本人の遺志で、「沈黙」と「深い河」が収められたというのは、私にはとてもよく分かるような気がします。
そして、ここからが遠藤周作氏らしいところといえば、そうなのかもしれないのですが、
遠藤周作はあまりにもグレアム・グリーンが好きだったので、なんとしても一目会いたいと思っていたようです。
しかし、自分の事を「作家です」と自己紹介してアポイントを取れるような人間ではないと過小評価していたので、
なかなかグレアム・グリーンに合う事が叶いませんでした。
そんな中、「グレアム・グリーンがヴェヴェイで暮らしている」という情報を入手した遠藤周作は
恋する女の子みたいに、ついにスイス・ヴェヴェイを訪れる決心を固めるのです。
事前の約束無しに遠藤周作はヴェヴェイに向かいました。グレアム・グリーンがどこに住んでいるのかも知らないし、会ってくれるかどうかも分からないのに、遠藤周作はヴェヴェイに向かったのです。
さて、このあと、遠藤周作は彼が尊敬する作家グレアム・グリーンに会う事は出来たのでしょうか。
つづく
ヴェヴェイから見るレマン湖。曇り空の午後4時頃。この船にはフランスの旗がありました。



