パンケーキとホットケーキ
週末に相方が仕事から解放されて帰ってくるので、
今日はスーパーで小麦粉、ベイキングパウダー、バナナ、
ブルーベリーを買って来た。
久し振りに朝食にホットケーキを作ろうと思ったからだ。
近頃仕事で疲れまくっていてガイジンなのに、
日本人張りの働き蜂になっているのだ。
働いて働いて働きまくった後、
疲労と冬の寒さにやられて死んでしまうのだ...悲劇。
なーんて事の無いよう、適度に餌を与えておかねば。
(って言うと、まるでペットだ)
たまに怠慢して遅起きした朝食を作らなかった土曜、
大通り沿いのダイナーに行って、ベーコンエッグやオムレツを食べる。
相方は卵料理でなければ、大抵パンケーキを頼む。
外人の子供の頃に結構パンケーキを食べているらしい。
日本では、毎日の様におやつとして食べる事は少ないが、
さすがガイジン。食ってるねー。
こんな日は時々互いに慰労し合う様に、
オムレツを作り、トーストを焼き、コーヒーを入れたり、
パンケーキを何色か焼いて、コーヒーを入れたりと、
相手が起きて来る迄に用意する事がある。
相方とやっていくに当たって、これが必要だと思っていたが、
いざやってみて、相方はこういう事を普通に出来る人だったと感じた時、
当たりくじが当たった!!と思った。
見える形で互いを思いやる気持ちが普通に持てる人は、
そうは居ないからだ。
普段からもっと作ってあげたいパンケーキだが、
ずっとベイキングパウダーが切れていたので、暫く作れなかった。
パンケーキミックスはアメリカでも売ってるが、
厚さが薄いので1度買ったきり。
薄~いパンケーキよりも、もっとふっくらした厚みの有る、
日本語でいう「ホットケーキ」を作りたいのだ。
漸く、ホットケーキを作れる環境がそろったのだ。
昔伯父の家に来ていた友人のおじさんはシェフだったらしく、
(後日知ったが、帝国ホテルの総料理長だったらしい。ヒエ~)
伯父の家に来る時にはいつも当時珍しかった生クリームのケーキや、
(バタークリームじゃない)
クッキー等のお菓子を自分で作って持って来てくれた。
暫くはそれがそのおじさんの手作りだとは知らず、
何処で買ったのかを聞いたら手作りだと言われたので、
(自分の小遣いで買いに行くつもりだった。所詮無理な話)
子供でも簡単に作れるお菓子を教えてくれと頼んでみた。
それで教えてくれたのが、ホットケーキだった。
教えて貰いながら作ったはホットケーキは、
ふっくらしてほんのり甘い、文句無しの贅沢なおやつだった。
当時ケーキと名のつくお菓子の手作りは滅多に無く、
パンピーはパルナス(懐かしい!!)不二家等で買うのが普通で、
オーブンの普及していない時代に、
簡単に作れるケーキと名の付く物は、ホットケーキ位。
日を改めて来たおじさんは、作る時にバニラを入れる様に教えた。
その時おじさんは、態々バニラを持参してくれた。
バニラエッセンスすら何処に売ってるか分からない時代に、
小枝みたいな本物のバニラを沢山持って来てくれ、
そして細いバニラを切り開いて中を出す方法を教え、
粉と水分の比率等をきちんと計って教えてくれた。
そして焼くと、何度も鼻をクンクンしてしまう程に、
甘い甘い香りがキッチン一杯になった。
火加減も裏返すタイミングも細かに教えて貰えたので、
ふっくらと厚みの有るホットケーキが焼き上がった。
そしてこれまた当時は珍しかった、
カナダ産のメイプルシロップも持参してくれていて、
バターを乗せた上に惜しげも無くたっぷり掛けて食べると、
天にも昇る幸福感に一瞬で満たされた。
こんなにもおいしいお菓子があるのかと、子供乍らに驚愕した。
未だにこの時のレシピで作るホットケーキは、
相方にヒットしている。
ブルーベリーが良いか、バナナが良いかを聞いてから、
作ろうと思う。
多分、相方は「ワンワンッ!!」と犬のマネをし乍ら、
甘い匂いを嗅ぎ分けて降りて来るに違いない。
そして、隣のフィオナも匂いにつられてやって来るだろう。