「薬屋のひとりごと」、先週金曜の放送「選択の廟」について
この回、非常に興味深く、とても記憶に残っていたので、小説、漫画(ガンガン版)とアニメで比較。
その前にちょっと余談として、皇帝のご自分の呼び方として、小説では「余」と呼び、漫画とアニメでは「朕」となっている。
この詳細な違いがブログ主にはわからずAIで調べた
古代中国では、皇帝は自らを「朕」と呼び、絶対的権威と唯一無二の地位を強調するために使用、「余」は皇帝以外も一般的に使用される。
古代日本は、古代中国におなじ。「余」は古文、古典文学で使用されるが、天皇様が公式に使用することはない一人称代名詞。
なるほど・・・ なので、漫画とアニメは「朕」に修正されていました。
勉強になりました!(一人納得)
薬屋のひとりごとは中華ファンタジーということで、中国を想像させる大陸の架空の国を設定していると思われる。
「選択の廟」というのは猫猫たちがいる国が建国される前からその土地に伝承されてきた、皇帝となる権力者を選択する際の方法や背景を、扉の色からひも解いていく謎解きの回、ということなのですが、とてもよくできた設定で好きです。
ネタバレになるので詳細は割愛しますが、遺伝学を絡めて、他所から来たものがどのようにその国の権力の掌握に食い込んでいったかという話。
そして猫猫の謎解きと共に壬氏の浮かない表情・・・
壬氏への老宦官からの忠告は、壬氏の立場からくる将来の憂いと、彼の猫猫への気持ちを絡めたものであり、今後この物語がどのように展開するかの予兆で、一気に話が深くなったような気がした。
ブログ主はこの1,2年気になる漫画やアニメの原作小説を読むことで作品を深堀りすることを楽しんでいる。
この回に関して、小説、漫画、アニメを比較してみると、原作小説が状況を一番詳細に説明していることは間違いない。
廟の選択は最終的に10回あるので、正解を選び続ける確率の低さを2の乗数で説明したり、細かい表現の文を目で追って読むことはやはり情景を想像しやすい。
漫画に関しては、実は先に漫画を読んだからか、言葉と絵の両方、壬氏、老宦官の表情から心情や場の雰囲気がわかりやすく、物語の裏にあるものを推測しやすい。
アニメの場合は、今回のように色を題材した場合、扉の色が可視化されているので、場面の状況が一番わかりやすい。
音楽も加わって最後の選択をした場面がドラマチックに仕上がっていた。
一方、どうしても猫猫ひとりが説明する展開となるため、推理ものにありがちな、この廟の謎解きがよく把握できていないと、説明が流れていってしまうという難点もある。
結論としては、それぞれに一長一短があるけれど、どれもよかったと思ったので、好きなものを楽しめばよいかなと。
ブログ主のようなオタクな方は全部楽しむのもありです