立春から8日は



東風解凍
はるかぜこおりをとく
あたたかい春の風が
冬の間、張りつめていた氷を
解かしはじめる頃

   

どこか、ずっと
頑なだった私をとかし
やわらかな涙が流れるような



そんな出来事がありました



よかったら長いですけど
読んでみてください



8日水曜日



その日は朝から
予定が、あれこれ変更に



はじまりはこれ…



前の晩に、ネイリストさんよりメール
(午後3時の予約を)
午前にキャンセルが出たので
どうですか?



残業中で
明日は朝寝坊を…と思ったけど



こういうときは
なんだかわからないけど
乗ったほうがいいと思って



そもそも、順調だった爪に
4本も、いきなりグリーンが現れた



彼女が言う、ここに来るために
グリーンになったみたい
でも、とくに来ても、何事もないのに(笑)



いつものように、帰りに立ち寄る
教会のマリアさまは
変わらずやさしい






マリアさまのそばで咲く

黄色いバラ



バスに乗り職場近くへ



隠れ家みたいな
ショコラティエをたずねて






イベントの招待状を送ろうと
いつもの笑顔、郵便局のかたは
明後日でもいいですか?と



大丈夫じゃないのだけど
しかたない
(…と思ってお願いしたらちゃんと
翌日に配達されていたとあとで知る)



なんてことはないけれど
まぁ、言えば、すべてスムーズ



そして



最初に向かうはずの花の店が
いちばん最後になりました



翌々日が誕生日の
うちのスタッフへ
白いブーケを作ってもらう間



食べそこねた、お昼ごはんを
食べてこよう!とそんなときにLINEが



お花屋さんにいた?
通りかかったら
○○さんがいた気がしたの



いたいた、今もいる



以前に、同じマンションに住み
ひとり、こっそり引っ越しをする
私を唯一
見守ってくれた彼女でした



私おすすめの、この花屋さんを
なんども探したけれど行きつかず
その日はじめて見つけたら、なんと
私がいたそうだ



ふたりでゆっくりお茶をして
この偶然に、感謝



ひとり花屋さんにもどると
華やかなオーラの常連さんが



これまでも何度かお会いしては
楽しいお話をきかせてもらった
この日も、この方の話術にひきこまれ



あぁ、たいへん
スタッフが店を閉めるまえに
行かなくちゃ



白いバラ、ニゲラが香る
ブーケを手に
バス停へと急ぐ私



バス通りまで出ると
目のまえを
目的地行きのバスが…



あーぁ、行っちゃった


ツイてないとは
思わないようにしよう…



車の往来をひととおり見送り
信号なしの、横断歩道を渡る
急ぎもしない、だってしばらく
バスはこないから



数歩で、前から
白いコートの女性が…
なんで避けようと思ったか
公園側に沿った一本奥の歩道に移り
歩きはじめる



今度は、男性が向かってくる
スポーツ系のジャンパーを着て
速めの、ウォーキングか



息づかいがきこえる
ほんの、1メートル程の距離



顔をみて
そのまま目をみたまま
すべてはスローモーション



えっ…



それは、別れた元夫
ふたりの息子の父親でした



でも、その目は
ずっと前を、さきを見据えていて
私の、視線とは
まじわることはなく



スローモーションのまま
どんどん過ぎていきます



背中が離れてゆく
なにか言いたい
(なにをいう気?)



わからないけど
(こんなふうに会うなんて
もうないんじゃない?)



いったいどれほどの時間だったのか
暗い夜道、背中が見えなくなるまえに



思わず
携帯をならしていました



やはり出ない


出なかったのか
出たくなかったのか…



願ったわけでもないのに
なにか、だれかが
会わせたかったのだろうか



それとも、伝えることが
やりのこしがあるのだろうか



これで終わらせずに
翌朝、私はメールをしていました
自分でもびっくり



着信が残っていることだし
これが最後のチャンスのように思う



やっぱり、なにか
言いたいのだ



おはようございます

昨日は携帯をならしてしまい
すみませんでした

井の頭公園の横ですれ違ったので
こんなふうに出会えることも
もうないと思いました
ごあいさつだけ、と思ったのです

お仕事のあと、歩かれているのですね
そんなことはないと言われそうですが
とても穏やかな目をされていて
よかった…と胸がいっぱいになりました

このようなことがなければ
メールをすることもなかったでしょう
思いがけないお導きに感謝します

これからも、ご自身のお体
大切にされてください

お互い
明るい未来でありますように



心から、健康と幸せを祈ります



すると…
信じられない
30分ほどで返事がきている
ありえない
怒られてもいない



おはようございます。

気づきましたか。
多分そうかな?と思いはしましたが、
目しか見えなかったので確信がもてず、
そのまま行ってしまいました。

携帯が鳴ったことに気づきませんでした。


元気に頑張っているようですね。
充実した人生を送ってください。

以上



いろんな想いがわきあがってきて
泣けてきました



許された気がしました
自分も許したように感じました



私ひとりが悪いわけではない
と思いながらも



許されないことをしたと
どこか罪悪感があったのでしょうか



自分の思いにすら
気づいていませんでした

 

ただ
私の心とからだは



ちょっとやそっとでは
やわらがない
頑なさがありました



がんばって
がんばっていたのです



氷山のような、すこし灰色がかった
白くてギザギザした山のてっぺんから
メリメリっとヒビがはいって
隙間から、強くて明るい光が
漏れて見えました


そこから、チョロチョロと
水が流れ出してきて


水が、想いにも、涙にも見えて
出していいんだよ、泣いてもいいんだよと
きこえてくるようで


泣きそうでした



いつかのヒーリングのビジョンが
このときの私の気持ちに
ぴったりでした



泣きそうだけれど
ちゃんと泣いてこなかったんだなぁ



すごく
頑張ってきた



長い月日をかけて



それはそれは
いろいろなことがありました



ここにきて
起きたすべてを受け入れて
ゆるすことのできる私に
近づけた気がします



今、ぎっくり腰で
ほかにも体中が痛くていたくて
しかたないんです



痛いと言える
痛いと泣ける



腰や背中が声をふりしぼって
言おう、泣こうと言っています




今日は
バレンタインデー



以前は
インフルエンザ、40度の熱の中で
次男を出産した
産みの苦しみの日でした



去年、もうそれを
手放すことにして



出逢えてありがとうの

愛の日へ変換しました




今年は…




雪解けのような



とけてなくなる、ほどける

という意味で『解』




痛みもしこりも

水にながす




そのような

愛の日になったらうれしい




ながれた水が

乾いた心やからだにしみ込んで




やわらかな土となり

あたたかな日差しをうけ




芽をだし

葉をしげらせ




春には




愛の花を

咲かせますように♡




いま、どのような状況であっても

今日は、そんな愛の日に




私も、そして

読んでくださったあなたも








スピカ