2024年5月21日尾瀬訪問録の第3回です。

書きかけのブログが既に2度消えてしまい、涙目ですw

だいたい書き起こしをしている途中で、思っていた花と違ってたと気が付いた時に、調べるのに夢中になり過ぎて、ブラウザを行き来しているうちに消えますね。下書き保存をマメにすれば済むけど、何度やっても懲りませんw

さて、完全に心折れていますが気を取り直して、、、


竜宮→見晴→東電小屋→ヨッピ吊橋→牛首分岐→竜宮戻り

尾瀬ヶ原周遊の起点です。


サトザクラ

通常、尾瀬ヶ原での盛りは6月です。

尾瀬ヶ原の山小屋傍にて良く見掛けました。


ヒメイチゲ

山野草の花を見つけるとなりふり構わず夢中になっているのをみかけてか?

よくそれは何の花ですか?と聞かれることが多いのですが、、、

大体分かりません(笑)としか言いようが無かったのが、ようやく最近は多少は教えてあげることが出来るようになったのは、進歩かなぁ?

でも、ウソ教えるかもしれませんので、悪しからずです。


ショウジョウバカマ

色味が綺麗な個体です。赤茶けたくすんだ色の個体が多いですから。


ヘビイチゴに似ていますが、いちど知れば間違いません。

ノウゴウイチゴです。バラ科オランダイチゴ属の多年草で、正真正銘、高山植物です。

葉は根生葉で3出複葉。小葉は倒卵形で粗い鋸歯あり。

花茎は10cmほどで先端に花径1〜2cmの白花を数個付けます。花弁は7〜8枚なのが特徴。幅が狭い。花期は5〜7月。夏に集合果を付けますが、熟した実は食用になります。

分布域はサハリンと日本。高山や亜高山の湿り気のある草地に自生します。

只見川の流れ近くにて。


イワナシ

ツツジ科イワナシ属の常緑小低木です。

茎は地を這い、10cm程度。葉は短い葉柄あり互生。やや革質で卵形で先端が尖ります。

枝先に総状花序に3〜8個ほど淡紅色の花をつけます。萼は深く5裂。花冠は長さ1cmほどの釣鐘型で先端が5裂します。花期は5〜6月。果実はナシのような甘味があるそうです。いちど口にしてみたいところですが、尾瀬では落葉とて採取はNG。拾って良いのは、人の落としたゴミ類のみにて。日本固有種で、北海道西南部、本州日本海側の山地、亜高山帯の林縁に自生します。

写真の個体は只見川の流れ近くの山林にて。


只見川に掛かる橋上から。

戦場ヶ原北部です。

新潟県との県境に当たるエリアです。

尾瀬ヶ原ではとても印象的な場所のひとつで、紅葉の時期も綺麗です。


タチヤナギ

おそらくタチヤナギだと思っています。

似た種も幾つかありますが、葉の形や托葉の観察が必要です。


尾瀬ヶ原北部にある池塘です。なんとなく、前方の山方向の雲に切れ間が出来てきました。

写真では分かりませんが、中央の山並みの緑が少し陽に当たって明るく輝いていました。


フッキソウ

ツゲ科の常緑小低木です。写真のように常緑でよく繁茂するのが名前の由来です。

葉は茎周りに螺旋状に付きます。茎は地を這いますが、先端が立ち上がります。花は穂状花序に付き、雄花は褐色の葯を持つ雄蕊が4本突き出ます。雌花は雄花の基部に付き、雌蕊の先端が2裂します。木道の高い位置から撮っているので、厳しい写真です。


尾瀬ヶ原の北部は草原と森林の境界域にあります。


ワタスゲ

おやっ?前方は晴れ間が出ましたね。

尾瀬ヶ原の牛首分岐近くから。


ようやくにして、至仏山が姿を表してくれました。雲が消し飛んでくれたら良いなぁと思いながら、否応なく気分も上がってます。もう尾瀬ヶ原周回も終盤ですが、、、

一方で、背中側の燧ヶ岳方面はまだまだモクモクで視界不良です。

少し陽が出て、陽気も上がった感じで、長袖シャツの袖をまくって丁度良かったです。


竜宮出口

尾瀬ヶ原各地にある池塘など、これら全ての水が地下の複雑な水路で繋がっています。それを竜宮城にまで繋がっているのだろうと富士見小屋の家主の萩原氏が言ったのを初めとし、竜宮という地名となったそうです。

写真は竜宮の水の出口です。イワナかマスかは分かりかねますが、写真中央やや右上にまずまずの大きさの魚影が見えてます。

ちなみに、国立公園では植物の採取は禁止ですが、魚類の採取は可能なのだそうです。

あくまで景観を損なうことを排除することを目的として作られた法律のため、魚を獲っても景観は損なわないということなのだとか。法律の穴ということになるのでしょう。ただし、尾瀬ヶ原のど真ん中で釣りなんかしていたら、SNSに晒されて大炎上間違いナシですけどねw


リュウキンカ

木道の間にもびっしりと、、、

この他、ミヤマキンポウゲが6月上旬から、シナノキンバイが中旬から咲き始めます。

この手の黄花は全部リュウキンカだと決めて掛かっていたので、ひょっとすると見逃したのもあるかな?


ヒメシャクナゲ

まだツボミですが、ヒメシャクナゲだと思います。竜宮付近の木道下にひっそりと。少数見掛けました。


尾瀬ヶ原を一周して竜宮に戻り、所要2時間でした。


今の私の生活スタイルから考えて、おそらくこれが最後の尾瀬になるかもしれないと思うと、ほんとうに名残り惜しい気持ちでしたが、思いを断ち切り、朝一ガスガスだったアヤメ平方面へ再度向かいます。予想通り、陽も指しましたからね!