撮影日:2024年5月9日

場所:職場近くの山林の沢沿い


ムラサキケマン

ケシ科キケマン属のニ年草です。

先日、ミヤマキケマンをブログ掲載していますが、その仲間です。


草丈:15〜20cm

葉:2〜3回羽状複葉で、さらに細かく裂けます。見た目セリの葉のようで美味しそうに見えますが、毒があり、嘔吐呼吸麻痺から最悪心臓麻痺に至ります。

花:長さ2cmほどのいかにもキケマンの仲間らしい筒状の花を付けます。花後方に長い距が突き出し、前方には上下に唇型の花弁があります。これらは紅紫色です。前方中央には左右から合わさった白色の花弁があり、雄蕊雌蕊が中に格納されています。下唇弁に虫がとまり距に貯められた蜜を吸おうとすると、重みで花弁が開き、雄蕊雌蕊が露出することにより、虫に花粉が付着する虫媒花です。

花期:4〜6月

分布:日本全国、他中国。木陰や林縁のような直射日光の当たらない場所に自生します。


比較的よく似た仲間のジロボウエンゴサクはムラサキケマンのようには羽状には葉が裂けないことで見分けられます。