個人的に三連休の最終日。ようやく、ピーカンです。ただ、風はかなり強いです。この強風に乗って黄砂がやってきそうですが、空は澄み渡り青々してました。


今日も近場の軽登山ですが、迦葉山へ。

昨年の初秋に行って以来の2回目です。


曹洞宗 迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺

迦葉山の登山口はここの向かって右。渡り廊下をくぐって入ります。


こちらが登山口になる山門です。

中央に見える暗い部分が渡り廊下の下をくぐって通る地下通路になっています。屈んで通らないと頭をぶつけます。

登り始めから傾斜がキツくて、ふくらはぎにきます。堆積した広葉樹の落ち葉がとても良く滑り、時々転倒しながら進みます。


ヒゲネワチガイソウ

ワチガイソウの仲間で一番花弁や葉の細い種です。花弁は5〜7枚で、この仲間で6個以上花弁があるものはヒゲネワチガイソウとしてまず間違いありません。この他、花弁の先が凹んでいるのがワダソウなどの特徴になりますが、ヒゲネワチガイソウでは花弁の先は凹みません。

花期は4〜6月で、東北、中部、関東の山地、低山、森林域に分布します。


迦葉山のシンボル、和尚台。

とんがった巨岩ですが、ここへ登ります。

ここまでで、既に汗びっしょり💦


和尚台の麓にある祠です。


登り始めは胎内潜りから。幅が狭くて、鎖を頼りに一歩一歩かなりの高度を稼ぐ必要があり、分かっていても岩に頭をぶつけます。前回割と酷い挫傷を頭に作りましたが、今回気を付けていてもまた頭をぶつけました。ヘルメット持参が望ましいです。私は今回はキャップのみでしたが、それでも怪我防止には役立ちました。


胎内潜りを終えて振り返る。

この後、私は道を間違えて、山内を彷徨うことに。胎内潜りを終えたら、写真左手に向かいいよいよ鎖を使っての直登になりますが、私は目の前にあった虎縄に向かってしまい、グニャグニャに歪んだハシゴを降りてしまい、その後道が見つからず。強引に道を作って走破して、迦葉山山頂への登山路に出てしまいました。ということで、和尚台から離れてしまったので、先に迦葉山山頂へ向かうことに。


迦葉山山頂に近づいていくと、途中にコブシの花がたくさん咲いていました。素朴で綺麗だと思います。


迦葉山山頂はあまり展望はよろしくありません😅

でも、子持山や赤城山、木々の隙間から武尊山などを見ることは出来ます。早々に休憩を終わり、和尚台へと引き返します。


和尚台には何本も鎖が張ってあり、垂直に近い岩登りをすることになります。登りは無理なく少しずつ足場を確保しつつ、高所感にさえ負けない限り良いのですが、問題は降りの時で、足場が見えないので、降りる方がずっと難しいです。なので、自信の無い方は、無理に登らない方が良いです。登って進退極まるようであれば、他の上手な方に下から誘導してもらってくださいませ。


和尚台攻略途中で今来た鎖場を見下ろす。


和尚台山頂到着。

迦葉山山頂方面。和尚台最上部には意外とスペースがあり、4名とかで来ても充分休めます。私は迦葉山自体今日は登山者を見掛けませんでしたが、和尚台でどなたかとご一緒したいとは思いません。大岩が幾つか乗っていますが、大地震が来たら転がり落ちるんじゃないかな?とか悪い事ばかり考えてしまいます💦誰か目の前で落ちたら嫌だな🤢とか。まず助かりません。

風が強くて、シャツがあっという間に冷えていきます。ただ、陽射しがある分、シャツも早く乾いてしばらくすると、清々しくなりました。


子持山方面。


浅間山方面。


四阿山、草津白根山方面


武尊山方面


ここ、和尚台の360度のパノラマは素晴らしいです。時間が過ぎるのを忘れてしまいます。後ろ髪引かれながら、下山します。


カンスゲ

カヤツリグサ科の常緑のスゲです。褐色のフサフサしたものが、雄花の小穂です。雌花の付く穂は下の方にあり、雌花の穂は細長い棒状です。

山間部の樹林帯に分布します。


ミヤマエンレイソウ

今年も出会えました。私にとっては、そんなに珍しい花ではありませんが、これに会えると山野草に会えた!というテンションの上がる花です。

迦葉山登り初めからエンレイソウの葉をあちこちで見ていたので、時期が外れたのかなぁ?と思っていたのですが、下山時、意外とあちこちでたくさん咲いているのを見掛けました。

ミヤマエンレイソウは、3枚の葉の中心から短い花柄を伸ばして、3枚の外花被片と白い3枚の内花被片、6個の雄蕊からなる白花を付けます。

内花被片は外花被片より長く、外花被片の先端は尖ります。この仲間として、エンレイソウやオオバナノエンレイソウがありますが、エンレイソウの花は褐色ですし、オオバナノエンレイソウはミヤマエンレイソウより大型で内花被片は幅広く丸みがあります。見分けが簡単で間違えることがないのもgood!


ミズバショウ

弥勒護国禅寺境内裏手の水場にたくさん咲いていました。


ミヤマキケマン

遠目に見て、黄色い花が目立ち、菜の花かしら?と思いましたが、意外にも近付いてみたらミヤマキケマンでした。おひさー😀

この仲間、一度見たら、忘れ難い特徴的な形の花です。

キケマン属の越年草で、本州の近畿地方以北の山地の陽当たりの良い場所に自生します。ミヤマとありますが、深山で見かける事はマレだそうです。

キケマンやフウロケマンによく似ますが、キケマンは沿岸部で良く見かけ、フウロケマンは山間部で稀に見掛けます。ミヤマキケマンはフウロケマンの変種ですが、葉の切れ込みが細かいのでフウロケマンやキケマンとは区別できます。


今日は、心地よい山歩きに加えて、ひさびさに本格的な山野草を楽しめた良き一日でした。


4月に入って、坐骨神経痛による左腰からくるぶしまでの鈍痛や痺れが悪化していたのですが、どうも原因は風邪だったようです。おかしいなぁと思って体温測定は続けていたのですが、発熱は確認出来ず。でも、どうも身体は常に炎症状態だったみたいで、4月も中旬を過ぎて痰が出るようになり、絶えず頭痛に悩まされるようになりました。身体がだるくて家に帰ると動けず眠ってしまってばかりいたのは、このせいだったみたいです。ようやく、完全復活です👊