昨日から3連休の予定だったのですが、昨日は2名欠員が出た為急遽出勤となり、今日からの2連休に変わりました。


自宅へ戻って、スタッドレスタイヤや冬服、その他、簡易な家具類を持ってくる計画は延期し、今日は子持山へ向かいました。

子持山は群馬県の中部にある標高1296mの成層火山です。規模は大きな火山ではないものの、比較的古い火山で、火山の侵食が進んだ結果、岩脈が地表に現れて巨大な岩石が連なる荒々しい山で、遠くから見ても屹立した大岩やアップダウンのある特徴的な山様が目を惹きます。


さて、今日は、遅めのスタートです。


コースは地図の番号通りで、7号駐車場にマイカーを停めて、①の子持神社奥ノ院近くの登山口から反時計回りに周回するコースです。合計4.5時間の参考タイムコースです。


歩いた距離:8.18km

歩いた時間:2:46(休憩時間合計約40分を除く)

上昇した高度:892m


登山口です。10:05入山。方向は前方ではなく、この写真の右側です。どっちに行くべきか少し分かりにくかったです。


初めは木組みの登山道ですが、かなり朽ちています。


歩き始めてすぐに巨大な岩が現れます。

屏風岩です。大きすぎて、全容をカメラに納める術がありませんでした。



子持山にある約150の岩脈の一つで、高さは60mあるそうです。


足元には小さな祠がありました。


屏風岩に沿ってしばらく登って来たところです。屏風岩を背景に赤く染まったモミジが太陽に照らされて映えます。つづら折れに踏まれた登山路を進んで行きます。


入山開始30分ほどで、割とあっけなく最初の絶景スポットに到着です。展望岩へ寄り道します。


写真のような両側切り立った背を少し歩きます。岩に❌印があるので躊躇いますが、進みます。


すぐに展望岩の突端へ着きます。ここでもう満足してしまいます(笑)

動画の最後の岩壁が本日目指す獅子岩です。一番高いところまで行きます。


獅子岩。私の職場からもこの岩壁はよく見えます。


浅間山方面です。


ここまで割と陽もさして暖かさも感じつつのハイキングでしたが、やはり晩秋の風は冷たくて、少し休むとあっという間に汗が冷えて体温を奪います。

脱いでいた防寒具を着ますが、そろそろ私の今の手持ちの装備では体温を維持するのに不十分な季節になりつつあります。


さて、凍えないうちに獅子岩へと向かいます。途中に幾つか絶景スポットがありますが、省略します。


獅子岩の取り付きです。ここまで登山口から50分ほどです。

まずほぼ垂直な壁面を吊り鉄梯子をつたって登ります。

ここまで誰にも会わずだったのですが、私の進行方向の子持山方面から降りて来た方とここで遭遇。私の位置から鉄梯子も先行者も全く見えないのに、突然ギーコギーコと大きな軋む音だけが聞こえて来て、戦慄しました(笑)

恐る恐る近付いて行き、それと分かってどれほど安堵したことか。


幾つか鎖場がありますが、先人がほとんど垂直に近い壁面を浅いながらも削って足場を作ってくれているので、それをステップにして一歩一歩上ります。中には体重をかけた途端に支点の関係で横に大きく振られる鎖もあるのでくれぐれも慎重に!油断すると転落します。


獅子岩登頂です。鎖場の難所はありますが、あっという間でした。登山開始から1時間掛かりません。

この石碑には、御嶽山神社、八海山神社、三笠山神社と刻まれています。


本日のクライマックスです。

子持山はかつて富士山と同じ形の成層火山でした。その上半分が爆発しカルデラが形成され、中央火口が噴出して二重火山となったとされています。

獅子岩は、高さ100m、直径150mの火山岩頸で火口に通じるマグマの通り道にマグマが凝固して出来たものに対して浸食が繰り返されて残ったものです。


渋川市方面をうねる様に流れる利根川です。この下流200kmの位置に私の家はあります。


獅子岩直下を見ると、何か人工物の壁のような物が見えますが、これも浸食で出来た岩壁なのかもしれません。


次の目的地の子持山方面です。


途中の小ピークの柳木ケ峰ですが、展望は良くないので通過します。ただし、ここは子持山方面と浅間方面への分岐点になっています。


途中にロープ場がありますが、さほど難なくして子持山山頂到着です。ここまで登山口から所要1:17でした。


動画が複数枚あるせいか?保存が出来なくなりましたので、一旦ここまで。その2へと続きます。